あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな > ニュース > トマトジュースが店から消えた日


トマトジュースが店から消えた日

2012/02/15 Category: ニュース

会社の帰り道に近所のスーパーに立ち寄ったところ、トマトジュースが1本も残っておらず売り切れ状態になっていました。自分はトマトジュースを飲む人ではないのですが、飲料コーナーで売り切れの張り紙が貼ってあったのを見て、「なんでだろう」という疑問がわき上がってきたのです。

そこで家に帰ってきて調べてみると、京都大学などの共同研究論文が最近発表され、テレビ等で発表されたのが契機であることが分かりました。それによると、トマトに含まれる物質が血中の中性脂肪の値を下げることがマウスの実験で確認されたそうで、これを見てダイエット効果を期待する人が大量にスーパーに押し寄せたようです。

研究チームによると、ダイエット効果を確認するにはさらなる実験が必要としながらも、人間に置き換えればジュース200ミリリットルを1日3回飲むことによって効果が期待できそうだとしていて、このお手軽さに消費者が集中したのではないかとみる専門家もいます。

このように、何か健康効果が期待できるものに消費者が殺到する現象を「フードファディズム」と呼ぶそうで、最近ではバナナなどが記憶に新しいところ。前回のバナナは、子供の大好物でないと非常に困ったのですが、今回は子供もあまり飲まないものなので、比較的冷静に現象をみることができます。

前回までは健康を扱うテレビ番組内を発端にしているのに対して、今回は研究論文が発端と少し状況は異なりますが、我々は権威ある人の意見を正しいと思い、一様にそれを実践しようとする集団行動があるマインドをいつも持っているのだと改めて思い知らされます。これは、いい方向に行くこともありますが、マイナスの方向に一斉に流れてしまうこともありえるのが恐ろしいところ。そうならないためにも、少しだけ立ち止まって冷静に判断してみるだけの時間を自分の中で取ってみるのもいいかもしれません。

いずれにせよ、今回のトマトジュースブームが今までと同じように一過性にならないことを祈るばかりです。

【参考】YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120215-OYT1T00542.htm




コメント

*



トラックバックURL