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この夏はペットボトル症候群に注意しよう

2011/07/13 Category: ヘルスケア

猛暑が続きますが、エアコンの温度は例年よりも高めに設定しているので、涼を求めるものとして冷たい飲み物やアイスクリームに手が伸びてしまうという人も多いようです。今年はオフィスに配備されているオフィスグリコのアイスクリームの売り上げが例年よりもかなり高いということからも、その過酷な状況が伺えるでしょう。

ただし、冷たいものといって糖分の多い清涼飲料水を多く飲み続けてしまうと、激しく体に支障を来す結果となってしまうこともあるというのです。これは、急激に血糖値が上がってしまう「ペットボトル症候群」というもので、正式名称は、「ソフトドリンク(清涼飲料水)・ケトーシス」というそうです。今回はこのペットボトル症候群の概要について紹介したいと思います。

ペットボトル症候群とは?

ペットボトル症候群とは、継続して大量にジュースなどの清涼飲料水を摂取することによって血糖値が上昇し、血糖値を一定に保つホルモンのインスリンの働きが一時的に低下してしまうことによって起こります。

インスリンの働きが低下してしまいうことによって、体はブドウ糖をエネルギーとして使えなくなり、脂肪などを分解して利用せざるを得なくなります。その際に「ケトン体」と呼ばれる代謝成分が増え、血液が酸性に傾いていってしまうことによって、以下のような症状に陥ることがあります。(大阪府内科医会会長の福田正博医師による)

・ 意識がもうろうとする
・ 倦怠感がある
・ 昏睡状態に陥る

さらに、以下のような悪循環によって、突然倒れてしまうケースもあるといいます。

・ さらに水分を欲して喉が渇く
・ 尿の回数も増える
・ 喉の渇きに任せてさらに甘い飲み物を飲む

ペットボトル症候群になりやすい人

患者の多くは10代から30代の男性だといいます。これは男性の方が女性より人前でがぶ飲みして大量摂取しやすいことが要因としてあげられます。毎日何本もペットボトルの清涼飲料を飲んでいるケースが目立つそうです。

しかし、ペットボトル症候群という言葉自体があまり世の中的に知られていないのが現状で、ほとんどの人が熱中症対策として水分の補給をあげており、約7割の人がペットボトル症候群のことを知らなかったといいます。事実自分も初めて知りました。

ペットボトル症候群にならないために

福田医師によると、一般的な清涼飲料水は1リットル当たり100グラム前後の糖分が含まれていると話しています。角砂糖1個が5グラムとすると、1リットルの清涼飲料水をがぶ飲みする角砂糖20個をかじっているのと同じなのです。

スポーツ飲料やフルーツ果汁の入った野菜ジュースなどにも糖分は入っていることから、絶えず糖分を意識して、商品の裏に付いている成分表示を確認する習慣を持って糖分の過剰摂取を控えることが大切です。色々調べてみると佐藤の1日あたりの摂取量の目安は50グラムといわれているようですが、これは個人差や運動状況にも依存するので一概に決められるものではないもののようです。

どこで、砂糖を摂取するか確実に把握することは難しいので、なるべく水分補給の際はお茶など糖分の入っていない飲み物や、ミネラルウオーターをメインに、足りない要素を補うという考え方がいいのではないかと思います。

まだまだ暑い日は続きますが、熱中症とペットボトル症候群の狭間で自分たちは健康を害さないような水分補給が求められるということを頭の片隅に入れておきたいものです。

【参考】msn産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/life/news/110712/bdy11071214150002-n1.htm

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