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水の飲み過ぎが招く水中毒とは

2010/08/22 Category: ヘルスケア

暑さが厳しい今日この頃、外出していると水分補給をこまめに行なうことを考えている人も多いと思います。スポーツをしているときであればなおさら、考えることではありますが、この水を飲むという行為についてマラソン大会などで恐ろしい事故が発生しているというのです。

それが、「水中毒」というもの。まさか綺麗なイメージの水に中毒症状があるとは考えもしなかったと思いますが、実は失われた水分を補給する際に水だけを大量に飲むことによって起こるものなのです。

すごい量の汗をかいたときに、人間の体からは水分だけでなくナトリウムという物質も出されます。人間の体でナトリウムという物質はすごく大切な役割を果たしていて、神経刺激や筋肉の収縮に必要なもの。これが不足してしまい水分だけを補給してしまうとナトリウムの体内濃度が下がってしまい、「低ナトリウム血症」になってしまいます。

細胞としては水分とナトリウムのバランスが崩れてしまい、過剰な水分によって水ぶくれを起こします。この結果内臓や筋肉に異常が発生したり、脳細胞が水ぶくれになってしまうと脳の働きまで異常を来し、最悪の場合死に至ることも。こうならないためにも水分補給と同時にナトリウムをとる必要があるのです。

通常は腎臓という臓器が体内の水分とナトリウムのバランスを保ってくれるので、あまり神経質にならなくてもいいのですが、激しい運動をしたりして急激にバランスが崩れる場合には、意識して水分とナトリウムをとる必要が出てきます。

大切なのは、通常は、短期間に大量の水だけをとることは絶対に避け、常識的に少しずつ水分を取ること。大量の汗をかいたときには塩や梅干しなど塩分を多く含むものやスポーツ飲料などを意識的にとってナトリウムを補給することなのです。

日本医科大学腎内科の飯野靖彦教授によると、大量の発汗時には市販のスポーツドリンクのナトリウム量では追いつかないこともあるので、スポーツドリンクを糖分調整のため水で薄め塩分を足すことを勧めています。

よかれと思って行動する水分補給ですが、逆効果になることもあるということをしっかりと意識しておくことによって、万が一の事故を防止することができるのです。是非参考にしてみて下さい。

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