思いを鯉のぼりにのせて
毎年この時期になると、川崎市多摩区にある二ヶ領せせらぎ館付近で大きな鯉のぼりが数多く泳いでいます。これは、こいのぼり祭り実行委員会主催によるもので男の子供を持つ親としては子供にこの圧巻な風景を見せてあげたいと思い、毎年足繁く通い続けています。
今年は、東日本大震災があったこともあり、テーマとしては「東日本大震災で被災した方々にこの元気が届きますように!!」ということで、鯉と鯉の間に「ガンバロウ日本!」と書かれた布も元気に泳いでいました。
奥さんが購入した後部座席に子供を乗せることができる自転車に乗せて、しゃりしゃりと走って到着。子供はこの自転車を「新幹線みたいだね」といって後から恥ずかしいくらいはしゃいでいるので、慣れないバランスに戸惑いながらも何とか現場に到着します。
すでに、バーベキューをしている方や、草の上でキャッチボールをして遊んでいる親子連れなど多くの人が鯉のぼりの下で賑わっていました。自転車を降りるやいなや子供は、勢いよく鯉のぼりのある場所まで走って行きます。毎年見ているはずなのに、今年初めて見たかのように「大きいね」とじっと見上げる姿を見ると、連れてきて上げてよかったなと思えます。
しばらくすると「パパ、鯉のぼり触っていい?」というので、いっておいでというと、風がやんだ瞬間にさっと鯉のぼりをつかむ子供。じゃれ合っている姿を写真におさめようとすると「恥ずかしい」といって鯉のぼりの影に隠れます。何とか激写に成功し子供を眺めていると本当に成長したなと感じます。去年まではベビーカーに乗せて連れてきていたのですが、今年は自転車でやってきてこんなに戯れている。子供の成長がはやいと改めて感じます。
しばらく鯉のぼりと遊んだ後、鯉のぼりに対して「鯉のぼりさん、ばいばーい」といって手を振る子供。純真です。
その後は、草の上で子供と2人で野球をさんざんして遊び、今年の見納めとばかり、もう一度たくさん泳いでいる鯉のぼりを鑑賞して帰ることに。二ヶ領せせらぎ館の中では、折り紙で作った五月人形が飾られていました。どれも精巧にできていて、とても紙で作ったとは思えないほどの出来映えです。
これが終わると、自分お家にある五月人形と鯉のぼりも片付けに入り、来年の活躍まで静かにその時を待つことになります。子供はいつかこの時の記憶は忘れていくのでしょうが、自分はこの楽しい気持ちをいつまでも忘れないようにしたいものです。
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