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しあわせの青い鳥はあなたのそばに

2011/04/24 Category: 地域イベント

日曜の朝のこと、図書館に本を借りに3歳の子供と一緒に出かけると、多摩区総合庁舎内にある多摩市民館にて子供ミュージカルが開催される看板を子供が発見。「これみたい!」という強い要望により、当日券を購入して見ることにしました。

それは、新百合子どもミュージカル10周年記念公演「しあわせの青い鳥」というもの。実はお金を払ってミュージカルを子供と見るのははじめてのことで、今までの音楽コンサートでは無料であることが多かったのですが、今回は当日券1800円を子供と自分で購入しています。これで開始数分で「おうち帰る」などと言い出された日には目も当てられないと若干の不安がありましたが、自分もこのミュージカル見てみたいなと思う何かがあったので早速多摩市民館大ホールにいくことにします。

このミュージカルは、上は高校性から下は小学生までの30人ほどのCASTで成り立っていて、そのほとんどが女の子の団員のようです。子どもによるミュージカルだからといって、学校の出し物というレベルではなく脚本やプロデューサーなどの指導者には有名劇団などでミュージカルに精通している方々が並んでいることからも、かなり期待できます。

子供も始まる前までは音楽コンサートだとばっかり思っていたようで、突然開始早々幕の前に一人の女の子が登場し、内容の説明をし出し、幕が開いて歌い始めるとその迫力と今までにない躍動感にニコニコしながら身を乗り出して夢中になって見ています。そして自分に振り返りにこーっとする彼を見ていると、連れてきてよかったなと感じます。

物語は、誰もがどこかで見たり聞いたりしたことがある幸せの青い鳥でなじみ深いものになっています。貧乏な兄妹が幸せになることを夢見て、しあわせの青い鳥を探す旅に出ます。メインのキャストは小学生を配置して元気良さを表現していますが、その子たちが出会うキーとなる登場人物にはしっかりと上級生である中学生を配置していて、もはや子どもがやっているということなど忘れてしまうほどのクオリティーを提供してくれているのが驚きでした。

しかも、一部主人公の兄妹役の男の子がかむ部分もありましたが、セリフをしっかりと言えていて気になるところもなく物語に集中することができたのも、この子たちのものすごい練習の賜物だと思います。後でパンフレットを見ると兄妹役の子どもたちは本当の兄妹だそうで、息もぴったりだった理由がよく分かりました。

時間的には1時間45分程度と丁度良く、子どもも前半、後半共に途中でよく動くようになりましたが、最後まで静かに集中して物語を食い入るように見つめていたのは親として嬉しいことでした。これでミュージカルの楽しさを少しでも感じてもらうことができたと思い、そういった意味で関係者の方に感謝したいと思います。

話もすごく感動する内容であり、「幸せは身近なところに必ずある。見えづらいけど、それを見つけてみよう。」という当たり前のことなのだけど忘れていることを思い出させてくれるすばらしい内容でした。子供も終わった後、「面白かったよ、パパ」といってくれ、お金以上の価値をもらったミュージカルとなりました。次回の公演も来年あるそうなので、是非参加したいと思います。

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