東京マラソンを知る10の数字
2011年に開催される東京マラソンの応募は定員3万5000人に対して実に33万5147人にものぼり、倍率としては過去最高の9.6倍を記録したといいます。近年のマラソンブームの火付け役となった主役的なマラソン大会であるだけに全国から記念応募といった要素もあったのだと思いますが、改めてマラソン人気を裏付ける結果となりました。
2007年に始まったときの応募が9万5000人であったのが今では遠い昔のようです。東京マラソン財団によると、スタート位置の広さなどを考えると定員を増やすのは難しいと話しているようで、今後も継続的に応募者数は伸びていくことが予想されることから、ますますプラチナチケットになって行くのは間違いなさそうです。
そんな東京マラソンに運良く当選した人もそうでない人も、今回は東京マラソンをちょっと違った側面から眺めてみることにしましょう。大会の隠れた数字を見ることによってもっともっと楽しむことができるはずです。そんな10の数字を東京メトロで配布されている「メトロミニッツ」から紹介したいと思います。
◆約1時間30分
>車いすの優勝タイム
通常マラソンの優勝タイムが2時間前半なのに対して、車いすのタイムはなんと1時間半。沿道で見ているとその速さに驚くことでしょう。
◆8ヶ所
>閉鎖される関門の数
大都市で行なわれる大会なので、どうしても関門は多くなります。第1関門である5.6km地点の制限時間は1時間23分。余裕と感じるかもしれませんが、スタートが遅くなったりトイレ待ちなどで、時間ロスする可能性を考えるとそうでもないそうです。
◆5時間10分
>フルマラソン一般の平均タイム
制限時間は7時間なのですが、4時間以内で走る人は21%、5時間以内では50%以上にものぼるハイレベルな大会だったのです。
◆10km
>10kmレースがある
フルマラソンの他に10kmのマラソンもあります。募集人員は3,000人と少ないので倍率はフルよりも高くなりがちだとか。ちなみに完走率は99%にものぼります。
◆409,000杯
>消費されるスポーツ飲料
協賛会社の大塚製薬からアミノバリューが大量に提供されています。これ以外にも、バナナ76,000本、人形焼き10,000個、チョコレート34,000粒などが選手を支えています。
◆1年おき
>放送スタイル
テレビ中継は、日本テレビとフジテレビで交互に行なわれています。これは東京マラソンの前身である東京国際マラソンの時からの慣例だそうです。
◆30,170位
>最後の完走ランナー
最後のランナーには東京都知事(2010年現在では石原慎太郎さん)からお出迎えをしてもらえ、さらに完走メダルも贈呈してくれる素敵なプレゼントがあるのです。
◆982基
>トイレの数
海外の大会よりも運営状態が非常にいいと評判の東京マラソンにあって、トイレも衛生面や数では抜群です。
◆8:2
>男女比
女性ランナーが少しずつ増えていますが、まだ男性の方が多いのが現状です。一番多いのは、30代から40代の男性だそうです。
◆1億1,140万円
>用意される賞金総額
優勝者には800万円の他、時価総額約200万円相当の金メダルも授与されます。10位まで賞金が出るといい、さらに世界記録を出したら3,000万円を手にすることも。チャレンジしてみては?
このような様々な数字が眠っている東京マラソンは、参加する選手だけでなく実に多くの人の協力や応援をもらって成り立っているといえます。例え選手として走ることができなくても、見て声援を送ることによってマラソンを楽しめたらいいですよね。そうすれば自分が実際に走るときの喜びはもっともっと上がることでしょう。
【参考】metro min. No.094
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