龍馬伝 第36回「寺田屋騒動」
今回は歴史上で有名な寺田屋の事件に関してで、この事件によって龍馬がどのような状況になるかはすでに周知の事実。なので、そこに至るまでどのように龍馬やその周囲の人々が思い、そして行動していくのかを見ていこうと思っていました。
そんな決心をして見始めた矢先に真っ先に登場したのは弥太郎がご飯をがっつく姿でした。彼は拷問をうけ顔面にケガをしながら、おいしそうに飯をほおばっています。自分が隠密として薩摩藩の動きを探ってくるように後藤象二郎から命じられて来たことは、当然秘密だったはずですが京都の奉行所や、龍馬にさえばれてしまうほど、秘密ごとは苦手だった様子。どんな場面でも少し笑っているように見える香川さんの演技は、本当に弥太郎という人物がそういう雰囲気だったのか、彼独特の演技なのか悩むところではあります。
日本の仕組みを変えるという言葉と、自分はこれから何をしたいかをよく考えろという龍馬からの言葉に、弥太郎は考えさせられながら土佐へ戻っていくのでした。物語の本編に登場し、多くの時間を占有したのは久しぶりだったので弥太郎ファンとしてはすごく有意義な話だったのではないでしょうか。
一方、その龍馬は薩長同盟の被疑者であると周囲にばれ始め、奉行所から取り押さえるように周囲網がひかれはじめます。当然その周囲網に捕まってしまっては、龍馬の人生は終了となってしまうので、なんとか逃れるしかありません。龍馬に危機が迫るその晩の時間の流れは非常にゆっくりとしたものでした。
まず、その晩はお龍を演じる真木よう子の入浴シーンから始まります。まるで由美かおるを彷彿とさせるような角度と雰囲気に時間を忘れていると、突然奉行所が勢いよく訪ねてきます。乱入する面々よりもいち早く動いたのはお龍でした。服を1枚だけ着て龍馬の元へ行くのですが、周囲は完全に包囲されているのでどこからか突破するしかありません。
友人である用心棒の三吉慎蔵と共に正面突破し、手を負傷するもなんとか逃げることに成功します。このあたりの殺陣は本当に迫力たっぷりでした。ここまで息詰まるシーンはあまりないでしょう。まさに中盤の見せ場といえます。ここからは、なんと何げる龍馬を追いかける奉行所というドキドキシーンが続き、なんとか薩摩藩の仲間に助けられます。
すでに京都を離れて長崎に帰ろうとしていた龍馬ですが、木戸の文書書きが遅れたことから命ぎりぎりの状態になるのと引き替えに、お龍という女性と深い関係になることができたのは不幸中の幸いだったのでしょう。これも歴史の1つの「気まぐれの必然」だったのかもしれません。
次回までの間、龍馬の生存状況について悶々とするわけですが、予告でお龍と夫婦になるという話をしている当たり、大分元気になった様子。時代の最先端から少し離れた旅路が待っているようです。
◆龍馬伝紀行◆
寺田屋騒動ゆかりの地
京都府伏見区
- 寺田屋
- 伏見奉行所跡
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