龍馬伝 第37回「龍馬の妻」
生死の境をさまよっていた龍馬は、なんとか薩摩藩の助けを受けて命を救うことになります。目を覚ました龍馬のことを何よりも喜んだのがお龍でした。この献身的な看病が、龍馬にお龍と夫婦になろうという決意をさせたのでしょう。今まで様々な女性から好意を寄せられてきた龍馬が行き着いたのはお龍という「龍」つながりなのもなんだか運命的なものを感じます。
目を覚ました龍馬は次第に回復し、薩長の同盟文書にサインをするという重要な仕事を成し遂げます。これで名実共に薩長は手を結ぶことになったのですが、後にその文書を木戸が長州藩主に提示する場面で、「坂本龍馬が証人だ」と声たかだかに説明しているところをみると、本当に龍馬はそういった上の人たちにも「あの人ね」と信用してもらえるのかと感じてしまいます。
第三者の証人がいるということは非常に大きいことだと思いますが、それが誰にでも「あの人が証人なら本当にこれを信じてもいいんだ」と思わせることが必要なのではないでしょうか。藩主などに説得する際に、龍馬という人物がどのように写っていたのが気になるところではあります。
龍馬は、お龍と夫婦になり薩摩藩の助けで九州・長崎に向かいます。そこには、亀山社中や、グラバーたち商人、そして芸子のお元などゆかりの深い人々が龍馬を待っていました。とくに亀山社中にお龍を紹介したとき、お龍は相当恥ずかしかったでしょう。それでもみほとんどの人がお龍を歓迎したことによって、少しだけ安心したのと同時に、お元の龍馬に対する気持ちを敏感に察知します。女の感はこの時代も健在だったのでしょう。
疑うお龍に対して龍馬が渡したのは龍馬が母親からもらった「希」の言葉が入った首飾りでした。龍馬はこの首飾りの思いをお龍に伝え、そして自分たちはいつでも1つであると感動的な愛のささやきを行ないます。いつもの大河ドラマにはないような場面に、すこしドキドキしながらもなんだか自分たちが彼らの証人になったような気分さえしてきます。
そんな長崎で密かに留学に向けて準備をしていた高杉晋作。同じことをして腹を切った長次郎のことが少しだけ気になったのですが、高杉は龍馬と共に面白いことをしようと約束します。結局、留学よりも長州に戻って戦う道を選ぶ高杉ですが、血を吐くシーンは印象的でした。病気は少しずつ彼を病んでいくことになり歴史の残酷さを感じてしまいます。
そして、今週の弥太郎ですが、始めは後藤象二郎に褒められていい感じだったのですが、やはりといっては失礼ですが龍馬の話を聞き出され、結局取り乱すシーンにつながっていきます。自分が日本のためにできることは何かという問いに、弥太郎は少しずつながら答えを見いだしているようでした。今後の弥太郎の活躍が楽しみです。
次回は、日本で初めての新婚旅行といわれる龍馬とお龍の薩摩の旅情編。第3部もラストになるので、ナビゲーターとしての龍馬の活躍がどのように締めくくられるのかしっかりと確認したいと思います。
◆龍馬伝紀行◆
高杉晋作ゆかりの地
山口県萩市
- 高杉晋作誕生地
山口県下関市
- 功山寺
- 奇兵隊結成の地(白石正一郎旧宅跡)
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