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大人になるにつれ時間は短く

2009/10/18 Category: 日記

子供の頃、学校にいると1時間が長く感じることがありました。次第に年齢を重ね、子供が生まれてから子供の過去の写真を見ていると、一年が本当にすぐに過ぎていったように感じてしまいます。毎日忙しく生活をしているのは、子供の頃も今も同じなのですが、1日の長さの感じ方が違ってきているような気がします。

この年齢による時間感覚の変化は様々な分析が行われていますが、ここでは心理学でいう「時間評価」の問題を利用して考えてみたいと思います。人には心の中に時計が存在し、これが実際の時計よりも速く進めば時間が速く感じ、心の時計が遅く進めば時間が遅く感じます。心の時計は健康状態にも大きく影響を受けるのですが、千葉大学の一川誠准教授によると、一般に高齢になると代謝が低下することから、心の時計の進み方も遅くなるといいます。

もう一つの時間感覚の要因として、時間の意識の仕方にあります。短い時間で何度も時計を気にすることによって、時間が長く感じることになります。子供の頃は短い期間の中で大きなイベントがいくつもやってくるので、時間を短い間隔で意識しやすいのに対して大人になると大きなイベントや刺激が少なくなりやすいものです。それによって、時間経過を意識することないので、時間は短く感じていくことになるのです。

こうして、いくつもの要因によって子供の方が時間を速く感じる要素があるのではないかといわれていますが、今のところ詳しい要因はわかっていません。休日などゆっくりとした時間を過ごしているとあっという間に時間は過ぎていってしまい、1日の終わりが何となく寂しい感じがします。何も考えずに心をリラックスする時間も必要ですが、満足感や充実感を得るためには、予定を組み自分が1日にすることを考え、そして一日の終わりに何をしたかを振り返ることによって、いくつになっても心の時間の進み方を遅くせずに、いろんなことができるのではないでしょうか。

【参考】日本経済新聞 2009/10/18

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