おにぎり海苔のお好みは?
コンビニで買うおにぎりでも、その海苔の種類って2種類ありますよね。
一つは、パリパリタイプ、そしてもうひとつがしっとりタイプ。おそらくそれ以外の言い方もあると思いますが、一番これがしっくり来ると思います。パリパリタイプは想像の通り一番始めはセブンイレブンで1978年に始まったそうですが、今やおにぎりといえばこのタイプがいいんじゃないでしょうか。
食感だけでなく音の心地よさがいい、口に運ぶ前の海苔の香りがする等、日経でのアンケートでも2倍以上の差をつけてパリパリタイプの方が人気だそうです。
一方、しっとりタイプがいいという人も結構いて、ご飯と一緒に海苔のうまみが伝わる、子供の頃を思い出すといった意見も寄せられています。
ローソンでは、2つのタイプを海苔の産地によって使い分けているそうです。しっとりタイプは瀬戸内産、ぱりぱりタイプは有明産にしています。有明産は食べるときの食感がパリパリとしやすく口溶けもいいのに対して、瀬戸内産はおにぎりの水分をしっかりと吸ってくれるという特徴があります。
これは養殖方法の違いからきていて、農学博士の大房剛さんは次のように理由を言っています。
(有明産)遠浅の海で海面から出たり入ったりしながら育つ。一般的に水に溶けやすい成分が多く、やわらかく歯切れのいい食感になる。
(瀬戸内産)海の中で育つ瀬戸内産は水に溶けにくく、しっかりとした食感が特徴。ご飯の水分がある程度しみこんでもふやけたような感じになりにくく、しっとり海苔のおにぎりに向いている。
海苔一つとっても、すごく奥が深いんですね。自分でおにぎりと作るときも、食べ方によって産地を考えながら作ってみるといいかもしれません。
【参考】日経Plus1 4月19日
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