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くいだおれ人形の今後について

2008/04/12 Category: ニュース

大阪道頓堀にあるくいだおれ人形こと、くいだおれ太郎さん。

その誕生は昭和25年と60年弱の歴史を持っており、1992年には阪神タイガースの優勝が期待され、当時人気があった亀山選手に似ているという理由だけで、道頓堀川に放り込まれるのではないかと懸念されました。亀は色々盗まれたそうですが、くいだおれ人形の「わて泳げまへんねん」という言葉が効いたのか、タイガースは優勝を逃し、事なきを得たということもありました。

自分が2年ほど前に始めて道頓堀に行ったときに、このくいだおれ人形をみながら、近くにあるたこ焼き屋で大きなたこ焼きを食べ、自分が大阪に来たことを実感することができました。

そのくらい、大阪の名物、いや道頓堀の名物として日本中にその名を知らしめていた「くいだおれ」が7月8日に閉店することになったのは、周知の事実で衝撃が走ったことは言うまでもありません。

経営的に厳しくなるのは、飲食店として、お店としては当然あることだと思いますし、売り上げが減ってしまえばお店を存続することができないということもよくあることだと思います。

でも、ここまで道頓堀の「顔」になってしまった「くいだおれ人形」は、もはや一つのお店の顔という存在を大きく超えてあるのが当然になってしまっているものなんじゃないでしょうか。

今、くいだおれ人形は売却も検討されているといいます。でも、道頓堀を離れてはいけないんじゃないでしょうか。他の企業や、市町村で暮らしたとしてもそれはくいだおれ人形としての人生を全うできないような気がします。

くいだおれ人形は、道頓堀に残しそこで今まで変わらない名物人形として大阪を見守っている存在であって欲しいと思います。

ばかたれ、しっかりせ―くいだおれ会長・山田六郎伝
(1996/11)
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