食料と競合しない「日本型」バイオ燃料に向けて
前からすごく思っていたことで、ブログにも度々紹介していましたが、バイオ燃料に食料を使うことは価格の高騰を招くにも関わらず、相変わらず各地で食料を原料としたバイオ燃料の開発が進められていて税金が使われている例もあったりします。
そのことにようやく気がついたのか、若林正俊農相は以下のように発言しました。
「食料供給と競合しないバイオ燃料の生産拡大が大事という視点を、北海道洞爺湖サミットの中で議論してもらいたい」
素晴らしい考え方だと思います。トウモロコシなどを原料とする米国などのバイオ燃料増産で穀物価格が高騰し、食料供給にも影響が出ているため、稲わらや木材などセルロース(繊維質)系の原料を使う方式を「日本型」として発信する狙いだと考えられます。
日本はバイオ燃料の生産実績が極めて少なく、セルロース系原料の研究も進め、長期的にはそちらを主力にする方針を今後も推し進めていってもらい、行く行くは原材料が無限にあるような海水などを利用したバイオ燃料を開発して欲しいと思います。
【参考】毎日.jp
http://www.mainichi.jp/select/science/news/20080322k0000m010060000c.html
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