妻のへそくりは夫の2.8倍
パートナーに内緒にしている資産のことをへそくりといい、昔からどこか謎めいた雰囲気を醸し出した秘密のことというイメージを感じさせます。よくあるパターンといえば、本棚の本にへそくりを隠しそのまま紛失してしまったり古本屋に出してしまって困ったことになるといった場面がありますが、おそらく今ではそのような人はほとんどいないでしょう。
そんなへそくりですが、明治安田生命の調査によると、夫のへそくりの平均額は約34万円で3年前の2007年と比較して約14%減少したのに対して、妻のへそくりの平均額は約98万円と逆に9%増加したという結果が出ました。
この夫婦間のへそくりの差額は約2.8倍にも及ぶことになります。調査元の見解としては、働く女性が増えて妻が稼ぐようになったことと、景気の先行きに不安を感じた妻が家計を守るためにへそくりを増やしているのではないかと見ています。
今、問題になっているクレジットカードの利用枠を現金化する業者の利用者も家計を守る女性が多いといいます。それは、家計を取り仕切っている責任感から夫に相談することができずに黙ってその損失を補填しようとしているという実態が浮き彫りになっているとのこと。
自分が楽しむために、お互いに自由なお金を貯蓄することは当たり前のことですし、それによって生活に潤いがもたらせるのであれば積極的に自分貯金をしていくべきだと思います。しかし、家計や将来家族に大きく影響を及ぼす金銭の工面に関しては夫婦2人の問題であり、苦しい台所事情に対して妻にだけでなく夫も共に解決策を考えることができるような話を日頃からいかにできるかが大切な要素なのではないでしょうか。
【参考】日本経済新聞 2011/01/23
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