寒い冬に柚子を活用しよう
寒さが本格化してくる冬至は一年で最も夜の長さが長くなる日とされ、毎年12月22日頃に設定されています。古くから日本人はこの寒い日にゆず湯に入り、小豆がゆやカボチャを食べることによって、風邪を引かない強い体を作ることができると信じそれを実行してきました。
自分も小さい頃ゆず湯に入ると本当に嬉しくなったものです。食べてもよし、お風呂に入れてもよしの柚子は日本人の生活に根付いた様々な使い方がされています。そこで今回は柚子の特徴とそれをうまく利用する方法について見ていきたいと思います。
◆ゆず湯で体もポカポカ
ゆず湯に入ることによって、血行促進、冷え性や皮膚のトラブルの緩和、風邪の予防になると考えられてきたのは漢方や民間療法でいう柚子の「体を温める働き」からも理にかなっているといえます。
◆ゆずに含まれる栄養
ゆずの果汁や皮には多くのビタミンCが含まれているといいます。ビタミンCは潤いのある肌作り、風邪予防、ストレスに対する抵抗力をつけることができる栄養素でもあります。その他、疲労回復に役立つクエン酸、酒石酸などの有機酸、毛細血管を強化するビタミンP、食物繊維のペクチン、カリウム、カルシウムなどが含まれているのです。
◆ゆずの香りでウィルス撃退?
近年の研究によって、ゆずなどの柑橘類に含まれているリモネンという物質にリラックス効果やガン細胞の増殖を抑制する効果が、そしてオーラプテンという物質には免疫効果を高め、ウイルスなどの感染症に対する抵抗力があると報告されています。まだ研究段階ではありますが、これからの研究結果に期待したいと思います。
◆ゆずをおいしく食べよう
ゆずをそのまま食べるとすごく酸っぱいのでそのまま食べるのではなく、果汁として利用するのがいいでしょう。酢の物などに入れてみたりお酒に入れて飲んだりするのもさっぱりします。お菓子の中にゆずの皮を利用するのもアクセントがきいたものができると思います。
その他、韓国でよく飲まれている「ゆず茶」も人気があります。これは、ジャムのように砂糖で漬けたものをお湯や水で薄めたもので飲食店などでお茶として出てきたときには思わず感動してしまいます。家でもお手軽に作れそうですね。
このように、1つのゆずが食卓にのぼったりお菓子になったりお茶になって自分たちの体のなかに取り入れられることによって健康になるだけでなく、あまったゆずをお風呂に入れてその香りと成分によって体を芯から温めリラックスさせてくれる自然の入浴剤としての役割も果たしてくれる。ゆずはまさにそんな一石何丁もの効果を自分たちに与えてくれる素晴らしい果実なのです。冬至を過ぎて本格的に寒くなる今年の冬の必需品となりそうです。
【参考】All About http://allabout.co.jp/r_health/gc/301303/
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