クレジットカードを使うと支出が2割増加
最近では、多くのファミリーレストランでも使えるようになって利便性が増すクレジットカード。お手軽に使えることの他に、大きく2つの利用に関するメリットがあります。一つは財布にたくさんのお金を持っている必要がないこと、そしてもう一つがポイントがたまってお得であること。
そんなクレジットカードですが、アメリカの精神科医であるデビッド・クルーガー博士の「「お金」のシークレット」によると、クレジットカードを利用することによって全体として平均23%も支出が増えるという報告がされています。これはお金を使っているという感覚が麻痺してしまい、結果としてポイントのお得度合いを越える量の必要以上の購入をクレジットカードでしてしまうというのです。
ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんによると、自分のマネーレベルが以下の5つの設問から分かるといいます。
◆ あなたのお金管理能力をチェック ◆
□ 衝動買いが多い
□ 家計簿を細かくつけていない
□ クレジットカードの明細や銀行通帳をじっくり見ない
□ クレジットカードがあると翌月の給料やボーナスを当てにして買い物をしてしまう
□ ポイントを貯めるのは好きだけど、めんどくさがり屋なのでなかなか使い切れない
このチェック4つ以上の人は、とにかくクレジットカードに利用を控えること、1つ以上の場合には固定費の部分だけに抑えるなどを勧めています。
クレジットカード会社も、どんどん利用してもらうためにポイントの付与率を利用額によって優遇したり、リボ払いにすることによってポイントがたくさんつく等の施策を行っています。
自分の手元に現金がなくてもいつかは確実に同じ金額が手元から引き落とされていくことを考えると、節約をするときによく言われる「本当に必要なのか自問自答してみる」ことの大切さをクレジットカードを使っている際でも考えることができるかどうかがポイントだと思います。
自分を確実に抑えることができる光熱費、携帯料金などの支払いに使い、それ以外は使った額をしっかりと把握することができれば利用すればいいし、それが厳しいのであれば現金で支払うように心がけたいものです。
【参考】日本経済新聞 2012/06/02
貯まらん女のお金がみるみる貯まる魔法のレッスン88 (2012/04/05) 花輪陽子 |
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