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山のトイレの仕組み

2012年5月 06日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

徐々に暖かくなり、登山をするのにも絶好の季節となって来ました。山にある山小屋や山荘には地上で食べることができる様々なものが置かれていて、食事も意外に豪華であることに驚かされるのですが、その他山に入ったときに不安になるものにトイレの存在があります。

山にあるトイレは、地上にあるようなきれいで清潔なものを望むことは難しいのですが、それでも欠かすことができません。気になるのはどのように糞尿を処理しているのかということ。そこで今回は山のトイレはどのようなものがあるのかについて見ていきたいと思います。

山のトイレは大きく、生物処理式、自然浸透式、持ち出し式、携帯トイレ4つの方法がとられています。それぞれの特徴について見てみましょう。

1. 生物処理式
便器の下におがくずやそば殻を入れておき、それを適温で温めます。水分は吸収され蒸発しますし、糞はおかくず内のスクリューでかき混ぜられ、中に含まれる微生物によって二酸化炭素と水分に分解されます。

ほとんど何も残らなずに処理することができるメリットもありますが、比較的涼しい山ではヒーターなどで常に温める必要があるため、電気が必要となります。電気を引けない場合には、自家発電をすることになります。

2. 自然浸透式
急にトイレのない場所でもよおした場合には、沢から離れたところに深さ10cmから15cmの穴を掘って、そこにしたあとに埋め戻す方法もとられます。これでも土の中の微生物が1週間ほどで分解してくれるといいます。

ただし、このとき水に溶けないティッシュペーパーは決して使わずに、トイレットペーパーを利用することを忘れてはいけません。ティッシュペーパーだとそのまま土の中に残り続けてしまいます。

3. 持ち出し式
便器の下にタンクをおいて、そこに貯め、ヘリコプターなどで持ち出します。確実で設置するのに費用はかからないのですが、定期的にヘリコプターを飛ばす必要があり、ランニングコストは莫大になってしまいます。その結果、垂れ流してしまい環境問題になったという事例もあります。

4. 携帯トイレ
市販の携帯トイレを携行し、そこにして下山してから廃棄する方法もあります。山の中には携帯トイレで用を足すための小部屋を作っているところもあるそうです。

環境のことを考えながらも、以下に手軽にコストをかけずにトイレを設置できるかが、設置する側も苦心しているところなのです。自分たち利用者としては、自分の行為が山に負担をかけていないか振り返ってみることが求められるのではないでしょうか。

【参考】be on Saturday 2012/04/28

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落ち葉や枯れ葉で発電

2012年1月 17日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

電力が極度に不足し、多くの企業や家庭で輪番停電をしながらもみんなで協力し合って、厳しい状況を乗り越えてきました。本格的な冬が到来し、やがて来る猛暑に向けて同じような事が起こらないようにと様々な工夫が今なされています。大規模施設では電気を使わずにガスなどで発電する仕組みを構築したり、代替エネルギーの使用、需要のオフピーク化などがその一例としてあげられるでしょう。

そんな取り組みの中で、国土交通省が実施しようとしている非常時の電源確保方法が今、話題をよんでいます。その電力確保方法の元になるのが、落ち葉や枯れ葉です。真っ先にこの話を聞いたときに思ったのが、落ち葉焚きでした。落ち葉を燃やしてその熱エネルギーを使って電力を得るのではないかということ。しかし、実際にはどうもそうではなさそうです。

落ち葉や枯れ枝、雑草などを蒸することによってガスを発生させ、そのガスを使ってタービンを回して発電するといい、こういった設備を実験的に全国に17ある国営公園からいくつか選んで試験運転させるそうです。

これからその実験結果を受けて本格的に運用するかどうか決まるものと思われますが、公園内の街灯やトイレなど施設に使う電力はかなりをまかなうことができるものと期待されています。東京・立川にある昭和記念公園の場合、年間の必要電力の約1割をこの落ち葉ガスによってまかなえると試算されています。

全体から考えると、まかなえる総量は決して多くはないのですが、通常こういった落ち葉などはそのほとんどが集められて焼却処分されている現状を考えると、その分のコストを削減することができることも全体効果として考慮することができます。

また、災害時などの緊急時には大きな公園は避難場所となることが多くありますが、こういった場合に救援活動を補助するための電力としてまかなうこともできると期待されており、公園と電力施設には、意外な親和性があることがわかります。

今まで無駄になっていたものを、有効に活用し常に使える環境を容易に整えることができるエネルギー生成方法は、費用対効果の壁を越えることができたとき、強力で安心な生活に結びつきます。落ち葉エネルギーには、その可能性を大いに秘めているのでないかと思います。

【参考】日本経済新聞 2012/01/17

ペットボトルから割り箸を

2011年11月 08日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

現在、日本で年間に消費されている割り箸の数は約260億膳もあると言われていて、実にその9割以上が中国産であるといわれています。この中国と日本の比率の差は、国内産が2円から20円、中国産が1円から2円という圧倒的なコストの差に出ていると考えられます。

日本でも間伐材を利用した割り箸生産が推奨されはじめて久しいのですが、お弁当や飲食店といった業務用途で全体の8割消費されている現状を考えると、コストは避けて通れるものではありません。どうしても安くて手に入りやすい中国産の割り箸を利用しがちになってしまいます。

しかし、外国から輸入することによってリスクも当然あるわけで、中国が自国消費を優先させてしまうと供給量が大幅に減少してしまいます。コストを抑えた自国生産の割り箸というものが強く望まれているのです。

そんななか、山梨県の企業や団体がペットボトルの材料となるポリエチレンテレフタレート(PET)を使った割り箸の開発に国内で初めて成功したと発表しました。これによってリサイクルされたペットボトルから割り箸を作ることができる道筋ができたのです。

背景には、木製の割り箸が中国での需要拡大を受けて値上がりしていることがあり、取引先から「ペットボトルで箸が作れないか」という問い合わせが開発のきっかけだといいます。

500ミリリットルの廃ペットボトルを砕いたペレットから1膳から2膳製造でき、課題であったコストも1膳当たり5円弱で販売できそうだということで、以前の国内産の割り箸よりも圧倒的安価に大量に作り出すことができるようになるものとみられます。

このように、リサイクルを通じて安定的に割り箸を低コストで利用できるのは、環境負荷を抑えるだけでなく循環型社会の形成にも大きく寄与するところだと思います。今後、マイ箸、間伐材の利用の他に、このペットボトル製の箸という選択肢が加わることによって、自分たちの生活に触れる機会も多くなり、環境対策について考えることができる場が増えるのではないでしょうか。

◆参考  読売新聞 2011年11月2日