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エチゼンクラゲがひざの回復に効く

2009/02/01 Category: ニュース

ここ数年、日本海側で大量発生して漁業被害を出すやっかいものとして漁業関係者に悩みの種だったエチゼンクラゲを覚えていますでしょうか。その大きさは傘2メートル、重さで言うと150キログラムにもなるといわれる巨大クラゲなんですが、どうせ嫌われるなら有効活用できないかと様々な研究が進められてきました。食用として必死に調理していた人はその当時ニュースにもなったほどです。

そして、とうとう東海大と理化学研究所が大変有効な効果を発見しました。エチゼンクラゲなどから抽出したたんぱく質を、高齢者のひざに多い変形性関節症の治療に使われるヒアルロン酸に混ぜると、治療効果が約2倍に上がることが分かったのです。

このたんぱく質は「ムチン」と呼ばれるものだそうですが、ウサギを使った実験でひざ関節の軟骨がすり減った変形性関節症と同じ症状のウサギの関節にムチンを混ぜたヒアルロン酸を注射したところ、10週後にすり減った軟骨がほぼ正常に回復したのです。これは、ヒアルロン酸だけを注射したウサギに比べ、回復率は1・6?2・6倍も高かったそうで、その効果が実証された形となります。

エチゼンクラゲから抽出された「ムチン」というたんぱく質は、関節では軟骨を保護、修復する役割があるとされていて、今後エチゼンクラゲの有効活用が期待されています。

ところが、そのエチゼンクラゲが昨年から激減しているそうで、すぐにでも何とかしないといけない問題ではなくなってしまいました。それはそれで漁業関係者としては喜ぶべきことなのですが、次に大発生した際に備えて、この研究をいかし低コスト、低スキル化を実現し、いつでもすぐに利用できるようにしておくことが求められます。

【参考】読売新聞 1月31日


エチゼンクラゲの粉末入りクッキー
えくらちゃん




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