制服の第2ボタンを渡す理由
3月といえば卒業式のシーズンでもあります。今まで慣れ親しんだ世界から卒業し、新しい生活への区切りを行なわなければならない時です。悲しさと期待が入り交じった何ともいえない気持ちは誰にでも経験があるものだと思います。
そんな卒業式で男子の一番の関心事は自分の制服の第2ボタンを誰に渡すかということ。残念ながら自分の第2ボタンは卒業からかなり建っているにも関わらず実家で大切に取り付けられている訳ですが、「先輩の第2ボタン下さい!」と目をウルウルさせながら後輩が願い出るのは男子にとって夢見る出来事なのです。
その第2ボタンなのですが、一体なぜ渡すという風習ができあがったのでしょうか。学生服大手の カンコー学生服の方がこの疑問に対して3つの説として説明しています。それぞれについて見ていきたいと思います。
◆説その1
学生服のボタンには、「1番上=自分、2番目=いちばん大切な人、3番目=友人、4番目=家族」とそれぞれ意味が込められている。
◆説その2
第二ボタンは心臓に近い位置にあるため、「ハートをつかむ」という意味がある。
◆説その3
戦時中、大事な人へ形見として「軍服の第二ボタン」を渡す風習があり、その名残。
このように確かな理由が明らかになっているわけではないというのが実際のところだそうですが、それでもいずれの場合においても大切な人の思いを受け取るという気持ちが隠されているのは間違いなさそうです。渡す側も渡される側も、たった1つのボタンが人生の甘酸っぱい大切な思い出として輝き続け、それがその人を支えることになるのです。そう考えると、卒業式という日は、1つのボタンがそれ以上の価値を生み出す素晴らしい1日へと変わる人もいえそうですね。
【参考】
・カンコー学生服 http://ozaki.jp/customer/faq/general/second_buton.html
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