ピサの斜塔はあと300年倒れない?
傾いている建物といえば、欠陥住宅など嫌なイメージばかりありますが、唯一「傾いている」ことがすばらしいと言われる建物が存在します。
それが、イタリアを代表する観光名所「ピサの斜塔」
1174年から1370年にかけて建てられた斜塔は長年、年に約1ミリずつ傾き、イタリア政府は倒壊防止のため1990?01年に観光客の立ち入りを禁止して修復工事を行って、傾きを40センチ分元に戻しました。
その成果もあって、塔はその後次第に安定して、今年に入って傾きの進行が止まったそうです。調査団メンバーのミケレ・ジャミオルコウスキ教授は、この状態を見て「01年の修復工事で塔は安定し、少なくとも今後300年は倒れない。斜塔は19世紀と同じ状態に戻った。半永久的に今のほどよい傾きを保てる」と自信たっぷりに語ったそうです。
完全に戻さないところがさすがですね。でも、半永久的に大丈夫なんて言っちゃっていいんでしょうか。高さは地上55m、階段は297段あり、重量は14,453tもあるような巨大な建造物には今も、すごい力が働いています。
でも、まぁ300年後の人に後のことは考えてもらうことにしましょうか。これでガリレオもどこかで一安心しているかもしれません。
【参考】毎日.jp
http://mainichi.jp/enta/art/news/20080530k0000m030032000c.html
ピサの斜塔で数学しよう―イタリア「計算」なんでも旅行 (2006/08) 仲田 紀夫 |
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