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緊急地震速報の欠陥

2008/05/30 Category: ニュース



緊急地震速報を流すようになって久しいですが、これまでこれが有効に活用された事例はほとんどありません。始まってから多くの問題が生じています。

この速報は、地震の発生数秒前に流すような仕組みなっていて、初期微動と呼ばれるP波をとらえることによって、その後にくる地震の本体S波を予測しようというものです。

ほとんどの人は、この緊急地震速報をテレビで見ることになると思いますが、そのなかで首都圏の地上デジタル放送は、現在のアナログより約2秒送れて画面表示されるため、気象庁発表の緊急地震速報も遅れて伝わるというのです。ワンセグに至っては平均3.85秒遅れるというのですから、ほとんど何もすることはできないですよね。

この遅れは、今の技術ではどうしようもなかったりします。放送局から送られる際にデータを圧縮して送信し、それをベルトコンベアのようなもので送ります。なので、ベルトコンベアが来るのを待ってようやく送信開始し、テレビで受信した後、そのデータを解凍します。

こんなに多くの作業があるので、遅れてしまうというのです。地デジやワンセグの受信遅れは、地震が来る前に『間もなく大きな揺れがやってきます』という放送が下手をすると地震発生後にされる可能性をはらんでいて、大きな問題になると思います。

ただし、地デジでの受信速度の遅れは「以前から分っていたはず」という指摘もあって、NHKの緊急地震速報の担当者によると、「今後の技術の進歩で遅れの時間は短くなっていくはず。遅れるから緊急地震速報を出さないほうがいいというものではなく、災害を減らす可能性がある限り速報は出し続ける」といいます。

緊急放送の影響は本当に大きいです。もしもそれが技術のせいでまだ発展途上であるのであれば、まだそれは実用化してはいけないのではないでしょうか。人の命が関わっていて、サービスとして提供する以上、自分たちはこの緊急地震速報を当てにします。しかし、そのクオリティが実用段階にないのであれば、逆に危険な通知になってしまうのではないでしょうか。

早急な対処が求められますね。

【参考】J?CASTニュース
http://www.j-cast.com/2008/05/29020754.html

緊急地震速報―揺れる前にできること 緊急地震速報―揺れる前にできること
(2007/08)
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