茶碗を回す動作に隠された意味
最近茶道を習う男性が少しずつではありますが増えているといいます。精神を統一することができるという精神的な面の他に、ビジネスに通じる「相手への思いやり」が茶道の世界には息づいていいます。
茶道とビジネスの世界とはなかなか結びつかないのですが、その相反すると思われる2つを結びつけるのが、茶道の基本的な動作にあったのです。それが、両手でしっかりと持って飲むということと、茶碗を回してから飲むという動作の2つ。
まず、左手でコップの底をしっかり包むようにして、右手はコップの横腹に添えながらもって「ものを飲む」という行為に集中すると、リラックス効果を得ることができるといいます。
もう一つの基本動作である茶碗を回すという動作ですが、この作法は相手への気遣いが表現されています。主人は茶碗の一番美しい絵柄部分を客に向けて出すのですが、そこに口を付けるのは失礼にあたります。なので、客は茶碗を回して飲む位置をずらすという心遣いを当然のようにさらりと行なうのが茶道の世界なのです。
実際、このように相手を気遣う気持ちを養うことができ、精神集中をすることができてさらには話題づくりにもなるといういい面を兼ね備えているのが茶道教室に男性が関心を持ち始めている要因の1つといえます。
では、簡単に茶道を始めるためにうどうしたらいいでしょうか。日本橋で「男性のための茶道教室」を開く「壷中庵」宗長の堀内議司男さんによると、難しく考えなくてもよく、お湯と茶せん、お抹茶さえあれば、入れる器はなんでもOKだと話します。抹茶についていえば初心者は20グラムで1000円程度のものであればほとんどはずれなく楽しめるそうです。1服あたり2グラム程度使うので1服で100円です。
この他茶道の作法には万が一のために様々な備えが施されているといいます。例えば客人の一人がなかなか来ない状況で他の客人を待たせる訳にはいかないのでお香を焚いて香りを楽しませる心遣いをするといいます。こういった些細で押しつけがましくない気遣いが今求められているのだと思います。
【参考】web R25
http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_image/?id=20100819-00003306-r25&page=1
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