あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように


あしたまにあーな


花燃ゆ 第15回「塾を守れ!」

2015/04/12 Category: 2015年_花燃ゆ

物語のなかでの寅次郎は、すでに議論をしたり異なる意見の人を理解しようとする人物ではなくなり、老中を暗殺することを塾生に訴えるようになってしまいます。こうなってしまうと実際の状況を知っている人からみると敬遠するようになりそれが寅次郎をいっそう怒らせるという悪循環を生み出します。

そんな中で今回男を上げたのが伊之助でした。彼は自宅に押し寄せてきた若者1人1人に対して、欠点や思っていることを述べ改心させようと努力します。ここまではっきりと自分のことを把握してもらい、指摘してくれるのであれば心を改めようとする人も続出するのではないでしょうか。

さらに伊之助はいたずらに騒ぐのではなく、物事をしっかりと把握し、周囲の人や組織がどのような考えをもっているかを把握した上で自分の意見を述べることが出来るような人になれば、藩はきっと意見を聞いてくれるだろうと、今ではもの凄くまっとうな意見を述べ周囲の若者を納得させます。きっとこれから彼を慕う人が出てくると思います。

さて次回はとうとう寅次郎が江戸に詮議のため呼び出しを食らいます。この先のことは歴史上の周知の事実になっているのですが、残り少ない松陰との歴史散策を楽しみたいと思います。問題はそこから先に、何をモチベーションにして見続けるかなのですが・・・

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 入江九一・野村靖誕生地の碑

東京都世田谷区
 - 松陰神社

アレルギーに希望の光「Tレグ」

2015/04/05 Category: ヘルスケア

花粉症に悩む時期がやって来ました。この時期になると陽気がいいにも関わらず外に出たくないという人が多いのですが、花粉症や食物アレルギーなどを予防、そして改善する方法が徐々に明らかになってきました。

◆Tレグの存在
そのアレルギー反応のキー物質として今物質が注目されているのが、Tレグという物質。発見したのは、大阪大学の坂口志文さんでした。

外部からやって来たアレルギー物質に対して免疫細胞が敵だと思って過剰に攻撃をしかけることによって、アレルギー反応は出るのですが、その免疫細胞に対して「あいつは敵ではないから攻撃をやめなさい」と抑制してくれるのが制御性T細胞(Tレグ)というものだといいます。

動物実験によると、Tレグは幼少の頃に食べ物を取ることによって、そこからその食べ物専用のTレグが作られています。つまりピーナッツを食べればピーナッツ専用の、卵を食べれば卵専用のTレグが作られ、以後そういった食べ物の過度な反応を起こさないようにしてくれます。これによってアレルギー反応を起こさずにいられるのです。なので、小さいときから多くの食べ物をまんべんなく食べさせることが有効ではないかと考えられています。

しかし、これはアレルギーがない人の話であり、アレルギー反応がある人がアレルギー物質を摂取すると大変な事になるので絶対にしないよう注意が必要です。

◆口以外からのアレルギー物質の侵入
一方で、原因物質を食べ物としてではなく、肌から摂取すると全く逆の効果をもたらしてしまうことも分かってきました。腸には外部からの食物を拒絶しないようにTレグが多く存在するのですが、肌荒れなどで肌に炎症があった場合には、その付近には多くの免疫細胞が攻撃しようと待ち構えています。その肌の炎症部分からアレルギー物質が侵入すると、体中に敵だと伝達され、Tレグで抑制することが困難になるのです。

その結果、重度のアレルギー症状を引き起こすことになってしまいます。あるピーナッツアレルギーの人は幼少の頃、皮膚炎のためピーナッツ成分が含まれたオイルを塗り続けたことによって、重度のピーナッツアレルギーになったといいます。

このように、アレルギー物質をどこから取るかということも大切であり、口以外の部分で炎症が出たときにはできるだけ早い時点で治し、アレルギー物質が極度に入り込まないようにすることが必要なのです。

◆アレルギー反応がある人の 希望の光
現在、アレルギー反応に対してはいくつかの治療法が研究されていて、その中で舌下免疫療法は注目を浴びています。効果が7割程度あるといわれているものでスギ花粉に関する舌下免疫療法には保険が適用されます。

これは、舌の下に薄いアレルギー成分を含んだ薬を垂らし、徐々に長期間の間に体内に専用のTレグを増やすというものです。ただし、体質によっては上手くTレグが増えない人もいるので、専門の医者に相談するといいと思います。

その他研究されているのが、ただ1日1食ご飯を食べるだけというもの。これを2ヶ月食べることによって、花粉の免疫細胞が約半分に減少というデータも得られているといいます。その秘密はお米にありました。スギなどの花粉からTレグの増殖に必要な遺伝子だけを取り除いてお米に混ぜることによって作られ、花粉症緩和米と呼ばれています。

まずは、舌下免疫療法で試してみて効果が薄いようであれば花粉症緩和米の登場に期待して待つというのもいいかもしれません。このようにこれからアレルギーは不治のものではなく、治るものだという常識がもうすぐそこまできているということは、現在悩んでいる人によってまさに希望の光なのではないでしょうか。

(参考)NHKスペシャル 新アレルギー治療 – 鍵を握る免疫細胞 - 2015年4月5日放送

花燃ゆ 第14回「さらば青春」

2015/04/05 Category: 2015年_花燃ゆ

とうとう井伊直弼による安政の大獄が幕をあけます。高橋英樹さんが少ない登場ながらも存在感をバリバリ出して幕府は正しいのではないかと思えてしまうほどの説得感に圧倒されながら物語はスタート。その中でまずやり玉に挙がったのが京にいる梅田雲浜たちでした。一斉に捕らえられてしまうのですが、何とか同席していた久坂玄瑞は逃げることに成功します。

この後、久坂玄瑞のもとに高杉晋作や桂小五郎などがやって来るのですが、そこで桂が言った一言は「時代の流れを見誤るな。ここで下手なことをしたら吉田松陰先生たちも捕らえられるのだぞ」でした。まさにこれは的を得ていて、無茶な言動は事をなすときにやってはいけないことであり、結果として上手くいかないのです。しかし、当の寅次郎は間部詮勝の暗殺を企て、これまでなんとか藩にかばってもらえたのも完全に水の泡になってしまいます。

途中で文もいっていましたが、松下村塾は身分など関係なく全ての人が自分の志を見つけ議論する場所だったはずなのですが、人を殺めるための打ち合わせをする場所になってしまったということ。現在、吉田松陰は多くの人に尊敬される人物になっていますが、世の中を変えていくためにはここまで過激な言動をする必要があったのかと考えてしまいます。

松陰のような人物がいたからこそ、その弟子達は世を変える動きを成し遂げることができたのは確かですが、彼自身はきっと過激すぎて安政の大獄がないとしても生き残ることは難しかったのではないでしょうか。結果的には世の中は良い方向にいったと思いますが、もし松陰の描く未来が日本を滅ぼす結果になったとしたら怖いなと感じました。

寅次郎は再び野山獄に戻され、松下村塾も廃止になった次回、どのように物語が進んでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
滋賀県彦根市
 - 埋木舎