あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



「タダ」で得られる利益

2009年8月 02日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

マクドナルドがまたしても、コーヒー無料のキャンペーンを期間限定で始めました。ひとり1杯限りではありますが、人気の高いプレミアムローストコーヒーを無料で飲むことができるのです。

同じように、おかきとせんべい、それに合わせるほうじ茶、コーヒー、ジュースのドリンクバーがすべて無料という普通では考えられないお店が東京・霞ヶ関にあります。それが「播磨屋ステーション」で、客はカウンターに山盛りになった8種類の米菓から好きなものを小皿にのせてジュースも取り放題です。さすがに大人気らしく、110席あるのですがいつも超満員の状態ということです。ここには買わなければならないという雰囲気もなく、すごく自由な環境が整っているといいます。客の3割以上が箱詰めのおかきを購入して帰るそうです。

双方に共通するのは、無料で配ることによって自社の製品の良さを知って貰い、リピーターになって貰うことにあります。マクドナルドもおかきなどを出している播磨屋本店も自社の製品には自信を持っています。それをまずは試してもらって次も買うならそこで、となることを狙っているのです。

マクドナルドの例では、コーヒーの原価を10円として100万杯提供したとすると、そのコストは単純に1000万円です。この金額でプロモーションをうつことができ、さらに口コミなどで多くの人に伝わる話題性をもっています。また、タダのコーヒーだけでは気がひけるということでハンバーガーなどを一緒に購入する人もいるでしょう。そう考えると、十分ペイすることができることがわかります。

自社の製品をとにかく無料で配るのは、新しい手法ではないのですが、該当で試食品を配ったり、送付したりする従来の方法ではなく、通常の店舗で無料で出すという斬新なスタイルがインパクトあるプロモーションにつながっているといえます。これからは食品についてはこのような施策が他でも次々と行われると思います。

例えば、パンや和菓子、漬物などの販売に活かすこともできるでしょう。消費者にとってもお得感を味わいながら本当に自分に合っているものを選ぶことができる機会でもあるので歓迎すべき流れだと思います。トータルで出ていくコストと「無料」というものの天秤にかけたとき、「無料」の裏に隠された潜在的な顧客獲得を考慮すると、大変有効な手法になりそうです。とりあえず、霞ヶ関のお店に行くしかないですね。

【参考】読売新聞 2009年7月25日


【訳あり】若干こわれ商品。ぷぅーっとふっくら秘伝醤油仕上げ大人気の訳ありかきもち!醤油が…

「無料」をうまく利用したビジネス

2009年6月 03日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

サービス提供者の立場になったとき、お客様に無料でサービスを提供することは、その裏に必ず仕組みを持っていることにつながります。例えば、単純にお金をばらまいていたのでは赤字になるので、その見返りを考慮して最終的に儲けることを考えます。

そのことを強く感じる出来事として、フランスの宝飾店「モーブッサン」による先着5000人に0.1カラットのダイヤモンド裸石1個プレゼントキャンペーンが挙げられます。このダイヤモンド1個は5000円相当になるといい、これが欲しいという人が朝から2キロも銀座に行列を作ったそうです。中には、電車賃の方が高く付きそうな所からやってきた人もいるらしく、このご時世もあってか怒号飛び交う修羅場と化したそうです。特に最後尾の方は恐ろしいことになったのではないでしょうか。

このキャンペーンもモーブッサンの立場から見ると、儲ける仕組みをしっかりと持っていたのです。その秘密はダイヤモンドの裸石だということにあります。裸石ですから、このまま持っていてもいいのですが、どうせなら指輪やペンダント、ネックレスなどの宝飾品として持っていたいという人もいるでしょう。仮にこのような人の単価が5万円だとして、全体の1割が購入するとすると、2500万円の利益を得ることができるので計算上は元をとることができます。客単価をもっと上げることができれば、これ以上の利益を期待することができることから、プレゼントした人への勧誘は相当のものと想像できます。

「モーブッサン」日本法人のヤニック・デリアン社長は、もっと凄い試算をしていて1億円の利益を見込んでいるそうです。さすがにここまでの利益を得ることができるかどうかは不透明なところではありますが、ここに無料を利用したビジネスの典型を見ることができます。

裸石のように無料でもらえると嬉しいのだけど、それをきっかけによりよいサービスをお金を払ってでも得たいという欲求に刺激を与えるものの例として、健康食品の販売、1話目無料の動画等が挙げられるでしょう。宝石という商品だけでもダイヤモンドの他に真珠など利用できると思います。

このようなビジネスモデルは、始めはマイナスから始まるため大きな賭けの要素を含んでいます。つまりハイリスクハイリターンなのです。ビジネスとして継続していくためには、マイナスを如何に少なくしてリターンを得るかが大切になります。そういう意味で今回のダイヤモンド裸石がどこまで成功するのか見守っていきたいと思います。

【参考】FNNニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00156309.html


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無料サイトの影に潜む利用規約のワナ

2009年1月 24日 By: rainbow Category: 日記 No Comments →

携帯サイトの数が爆発的に増加し、実に様々な情報を携帯から入手することができるようになりました。ゲームや着メロ、デコメ素材など一昔前では有料サイトに登録しないと入手できないものでも、今では多くの無料サイトで入手することができます。権利の問題など一部グレーなサイトもありますが、ユーザーの立場から考えると有料よりは無料の方が嬉しいですよね。

しかし、この「無料」という言葉には、恐ろしいワナが仕掛けられていることもあるのです。簡単な例で言うと占いサイトで「あなたの恋愛運を占います。生年月日と名前、アドレスを入力してください。そこに占い結果をお送りいたします」と書かれていたら、きっと多くの人が本当の情報をいれると思います。それは占いという本当のことを書かないと真実の結果が出てこないという心理を逆手にとっているのです。このように個人情報を簡単に流出させられてしまうのです。

また他の例として、架空請求詐欺につながるものもあります。内容の詳細情報を見ただけで入会扱いとなり月に数万円の請求がメールされてきたり、退会しようと思っても退会する方法が掲載されていなくて、お問い合わせ先にメールをしてしまい、アドレスがばれてしまう等実に多くのワナが仕掛けられているのです。

そこで注意したいのが、サイトの利用規約です。おそらくほとんどのサイトでこの利用規約が書かれているので、必ず何か情報を入手しようとする前に確認しておくことをお勧めします。この利用規約はかなり細かい字で書かれていて、ユーザーに読ませようという気持ちはほとんどない感じがします。それは当たり前で、この内容はサイト管理者が「自分は、こんなことがあっても自分たちのせいじゃないよ。」とあらかじめ責任がこないように宣言していることも書かれているので、ユーザーには不利な話も載っていたりすることがあるからだと思います。あまりにも細かいので、ポイントだけ確認しておくといいと思います。以下に無料サイト利用時のポイントの一例を示します。

・サイトの登録が無料かどうか
→よく「クリックした時点で入会とみなし、5万円かかります」などと書いてあったりします。

・サイトを利用していてお金がかからないか。(有料サービスであれば規定の値段か)
→たまに怪しげな値段表が書かれています。無料のはずなんですが・・・

・登録する個人情報は、きちんと管理されるか
→勝手に他の事業者に転売されていないこと、目的以外に使わないことを確認します

・あきらかに怪しいことが書かれていないか
→普通に使えば起こりそうなことなのに、それを罰則として扱って請求されたりする可能性もあります。

内容的にはおきまりの言葉が並んでいるので、何回か読めばだいたい分かると思います。その時に「おや?」と引っかかる記述があったときには、そのサイトの利用はすぐに止めましょう。後になってビクビクするよりはいいですよね。

インターネットの世界は本当に不特定多数の人がいます。自分の情報がインターネットにのった途端にどのように使われるか分からないのです。個人的にはプロフなど自分の名前が学校名、そして写真をどうしてのせられるのか不思議でなりません。だれにどう使われているか分からないことに恐怖を感じてからでは遅いのです。便利なものであるからこそ、できるだけ安全に安心して使いたいですよね。

【参考】日経Plus1 1月17日

恐怖がたり42夜―携帯サイトの怖い話 (扶桑社文庫) 恐怖がたり42夜―携帯サイトの怖い話 (扶桑社文庫)
(2007/07)
城島 明彦

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