あしたまにあーな

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花燃ゆ 第12回「戻れないふたり」

2015年3月 22日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

今回は、文と久坂玄瑞の婚礼に関する話題でした。見終わった率直な感想としては、歴史ドラマとして見るのではなく普通のドラマとしてみるのであれば、今回は大きなターニングポイントであったということ。

それはこれまで自由気ままに生きてきた主人公の文という人物が今回明確に志として久坂とともに生きて行き支えていくのだと自覚したことが大きいと思います。結婚してからもしばらくは久坂の気持ちを感じることが出来なかった文は、久坂が江戸に行き離ればなれになってしまうという状況のなかで「議論」することにより、久坂の本心と優しさに触れることができたのです。

長州藩としては、前回まで権勢をふるっていた椋梨が今回は一切登場せず、代わりに周布の露出がものすごく高まります。周布が長州にとってプラスに働くような振る舞いをするのかどうか、自分のなかではちょっとした楽しみになっています。今のところ小田村など優秀な人物が周りにいるのでいいかもしれませんが、今後は幕府に対してどのような態度をするのか気になるところです。

そして気になるのが吉田松陰です。前回までは松下村塾のなかで中立的な立場で議論を活発化させていましたが、今回の最後の方からは久坂を利用してものすごく過激な行動に出ようとしています。

おそらく次回以降はこの傾向が強まるのではないかとみられることから、松陰が大老となった井伊直弼に目を付けられるのは仕方ない面もあったのかなと思わせるような布石が今回打たれたような気がします。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 久坂玄瑞誕生地

花燃ゆ 第11回「突然の恋」

2015年3月 15日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

規模を拡大しつつある松下村塾に登場したのが前原一誠でした。彼は周囲の塾生とはちょっとだけ考え方が異なっていて、貧困に対して問題意識を持っていて自分がどうすることが正しいのか悩んでいたのですが、そこに松陰は進んで意見を聞きながら、さらに松陰自身も最新の自分を反省します。このように自分の考えに固執することなく間違っていると思えば、例え生徒であっても間違えを認めるという姿勢こそが、彼を偉人として後世にたかり嗣がれるゆえんなのかもしれません。

さらに今回のもう一つの見所と言えば、重臣達のパワーバランスが少しずつ変わっていく様子を見ることができたところでしょう。椋梨藤太を中心とするグループが権力を持っていた藩政ですが、幕府への意見書を提出する際にギリギリで自分の主張を述べる小田村に呼応するように周布政之助たちが意見を同調し、条約締結を諫めるという方向でかたまります。これによって椋梨は失脚するような形になってしまいます。

と、松陰に関する話はここまでで、これからは文の恋愛話一色になっていきます。たしかに文は今回どの大河ドラマの主人公なので、この初めの夫になる人とのなれそめなどは大切な場面だとは思いますが、ほとんど彼女がメインであることを忘れていた自分としては、久しぶりにメインに登場し久坂玄瑞のことを気になり出す描写のところで、どうしても以前の江を彷彿とさせるホームドラマ感を感じてしまいました。久坂のことを周囲もからかったりしながら完全にお互いが惹かれ合っている様子を見ていると、この部分こそナレーションだけでいいのではないかと思えてきます。

次回は、結婚後の生活が待っているようですが、色々ありそうな雰囲気。どうなっていくのか、そして松陰の動きにも注意しながら見たいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 萩反射炉

花燃ゆ 第9回「高杉晋作、参上」

2015年3月 01日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

どんどん勢いが増していく寅次郎の私塾ですが、それと呼応するように藩からも厳しい目線で見られはじめるようになります。考えて見ればそれは自然で、寅次郎は罪人の身でありそのような人が身分の低いものを集めて知識をつけようというのです。この時代は明確な身分制度があり下級のものは政治に口を出すことなどできず、そのため初めからそのようなことは考えもしなかったのです。しかし、寅次郎のように農民などのこれまで学問を学ぶ機会のなかった人々に学ぶ機会を与えるというだけで、藩や幕府に余計な批判がされる可能性があるのですから、椋梨のような人物が考えることはきわめて自然だといえます。

今は、久坂や高杉、伊藤といった人物が続々と集結し大きくなっていく寅次郎の私塾ですが、これ以上大きくなり、門下生が何らかの言論を藩や幕府にいうことによって、事態はいつでも悪化する危険性をはらんでいるのだと思います。できれば、そういった逆の面からの見方もあると、フラグになるだけでなく楽しめるのではないでしょうか。

そんな松下村塾絡みは非常に面白く映るのですが、やはり文周辺の出来事となると、以前の江のように恋愛ものや感情もの、ホームドラマものを思わせる内容だなと感じてしまいます。例えば、文のことを気になりだしている久坂が、文を泣かしたと高杉にけんかをしかけたり、文の弟が大人になって姉のお節介を辞めて欲しいと訴えたり。これって、大河ドラマなんだろうかと思ってしまうのですが、この辺りはさらりと流してしまうのがいいのかもしれません。

さて、次回は松下村塾が繁栄を極めます。伊勢谷友介さんの撮影も終わったというニュースもありますが、もうしばらくその自由な言論が続きそうです。個人的には劇団ひとりがドラマのなかでどのような笑いを誘ってくれるのか楽しみにしたいところです。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 高杉晋作誕生地