あしたまにあーな

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花燃ゆ 第15回「塾を守れ!」

2015年4月 12日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

物語のなかでの寅次郎は、すでに議論をしたり異なる意見の人を理解しようとする人物ではなくなり、老中を暗殺することを塾生に訴えるようになってしまいます。こうなってしまうと実際の状況を知っている人からみると敬遠するようになりそれが寅次郎をいっそう怒らせるという悪循環を生み出します。

そんな中で今回男を上げたのが伊之助でした。彼は自宅に押し寄せてきた若者1人1人に対して、欠点や思っていることを述べ改心させようと努力します。ここまではっきりと自分のことを把握してもらい、指摘してくれるのであれば心を改めようとする人も続出するのではないでしょうか。

さらに伊之助はいたずらに騒ぐのではなく、物事をしっかりと把握し、周囲の人や組織がどのような考えをもっているかを把握した上で自分の意見を述べることが出来るような人になれば、藩はきっと意見を聞いてくれるだろうと、今ではもの凄くまっとうな意見を述べ周囲の若者を納得させます。きっとこれから彼を慕う人が出てくると思います。

さて次回はとうとう寅次郎が江戸に詮議のため呼び出しを食らいます。この先のことは歴史上の周知の事実になっているのですが、残り少ない松陰との歴史散策を楽しみたいと思います。問題はそこから先に、何をモチベーションにして見続けるかなのですが・・・

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 入江九一・野村靖誕生地の碑

東京都世田谷区
 - 松陰神社

花燃ゆ 第14回「さらば青春」

2015年4月 05日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

とうとう井伊直弼による安政の大獄が幕をあけます。高橋英樹さんが少ない登場ながらも存在感をバリバリ出して幕府は正しいのではないかと思えてしまうほどの説得感に圧倒されながら物語はスタート。その中でまずやり玉に挙がったのが京にいる梅田雲浜たちでした。一斉に捕らえられてしまうのですが、何とか同席していた久坂玄瑞は逃げることに成功します。

この後、久坂玄瑞のもとに高杉晋作や桂小五郎などがやって来るのですが、そこで桂が言った一言は「時代の流れを見誤るな。ここで下手なことをしたら吉田松陰先生たちも捕らえられるのだぞ」でした。まさにこれは的を得ていて、無茶な言動は事をなすときにやってはいけないことであり、結果として上手くいかないのです。しかし、当の寅次郎は間部詮勝の暗殺を企て、これまでなんとか藩にかばってもらえたのも完全に水の泡になってしまいます。

途中で文もいっていましたが、松下村塾は身分など関係なく全ての人が自分の志を見つけ議論する場所だったはずなのですが、人を殺めるための打ち合わせをする場所になってしまったということ。現在、吉田松陰は多くの人に尊敬される人物になっていますが、世の中を変えていくためにはここまで過激な言動をする必要があったのかと考えてしまいます。

松陰のような人物がいたからこそ、その弟子達は世を変える動きを成し遂げることができたのは確かですが、彼自身はきっと過激すぎて安政の大獄がないとしても生き残ることは難しかったのではないでしょうか。結果的には世の中は良い方向にいったと思いますが、もし松陰の描く未来が日本を滅ぼす結果になったとしたら怖いなと感じました。

寅次郎は再び野山獄に戻され、松下村塾も廃止になった次回、どのように物語が進んでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
滋賀県彦根市
 - 埋木舎

花燃ゆ 第13回「コレラと爆弾」

2015年3月 29日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

これまで幕末を舞台にした大河ドラマをいくつか見てきましたが、今回新たな発見がありました。それはアメリカ船から持ち込まれたというコレラ菌が日本に猛威をふるっていたという事実。その悲惨さをきくという少女によって伝える演出はうまいなと感じました。

こういう出来事があると、そんな病原菌をもたらす異国に対して激しい嫌悪感と恐怖感を感じるのは仕方の無い面もあると思います。尊王攘夷運動の盛り上がる要素としてコレラのことを把握していなかった自分としては、国民感情として異国を打ち払えという気持ちに新しい考え方を持つことができた内容となりました。

徐々に反体制派の一躍をになうようになって行く松下村塾の面々ですが、なかでも久坂玄瑞の藩命に違反して京へ向かう行動と、爆弾騒ぎ、そして寅次郎の何かを決したような表情から、きっと遅からず潰されてしまうことになるのだろうという感じさせます。

その中でも心に響いたのが寅次郎の言葉「戦いとはいくさだけではない。屈しない心を持つことなのだ。」これは響きました。屈しない心というものは、ただ単に誰かに言われたりしてやるだけでなく、自分で何かを成し遂げようと自ら行動することなのだと理解しました。そう考えると現代にも吉田松陰の言葉は意味を持ってくるのではないでしょうか。

さて次回からとうとう安政の大獄が始まります。あまりにも有名な歴史なのでどうなってしまうのかは分かりますが、それに至るまでの道筋や人々の思いを見てみたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
福井県小浜市
 - 梅田雲浜先生誕生地碑

京都府京都市
 - 梅田雲浜邸址