あしたまにあーな

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龍馬伝 第41回「さらば高杉晋作」

2010年10月 11日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

前半は大政奉還に向けた龍馬たちの熱い思いを中心に描かれていて、新しくできた海援隊でも声高に自分たちのこれからの活躍を誓い、勢いを感じます。その中でやはり忘れてはいけないのが弥太郎の存在でしょう。比較的固い内容の中でもユーモアを提供してくれるイメージが完全に付いてしまった彼が、海援隊の面々の前に登場し、自分が勘定すべてを取り仕切ると宣言します。

普通はここで、弥太郎に権限が集中するような雰囲気になるのですが、そうならないのが弥太郎なのです。早速龍馬からこれまでのツケと新しい蒸気船の購入を申しつけられ、いつもどおり叫んで場面が終わるというパターン。今回も外しませんでした。

これまで敵対していた後藤象二郎も長崎奉行の前でカステラをほおばりながら龍馬を擁護する発言をします。カステラのほおばり具合が激しすぎて、見ている方がむせてしまうほどだったのですが、きっと本人もやりすぎだと感じていたことでしょう。そっと誰かが水を差し出せば状況は変わったかもしれません。

そして後半。お龍までもが目を付けられ始めていることを知った龍馬は、お龍を下関まで避難させるべく、下関に向かいます。その先には、病気で床に伏していた高杉晋作の姿が。近くには木戸さんもいるのですが、やはり思想的な違いが明るみに出てからはこの二人の関係も揺らいでいて、笑いもしません。

高杉の家からの帰り道、屋敷の前には多くの民がいて、みな高杉のために持参してきたものを渡して欲しいと龍馬たちに嘆願します。ここまで民衆の心をつかんでいる高杉に龍馬は心打たれ、今後の日本はこうあるべきだと感じたのでしょう。

それは、身分や職業などに関係なく、みんなが国のためを思い立ち上がることができる日本であり、そんな高杉は自らが編成して組織した奇兵隊でそれを実現していました。その奇兵隊員がみな高杉を慕ってこうやってやってくるのです。こんな人から愛される人物になれたらどんなに素敵なことだろうと思います。

人が生を受けてその人生を全うするまで、人から愛されそしていつまでも自分の思いが人から人へとつながっていく生き方ができれば、それが最も大きな幸せの形の1つだと言えるのではないでしょうか。それをまさに実現したのが高杉晋作であり、彼を慕って多くの明治の人々が生まれていくことになります。

高杉の最期の場面は少々分かりづらく、民衆が止められていたにも関わらず高杉の屋敷にやってきてみんなで花見をすることになり、高杉も三味線で楽しく演奏しているときに亡くなるのかなと誰もが思ったと思いますが、そうではありませんでした。彼はその後なぜかふらつきながら海岸にやってきて波打ち際でしゃがみ込んで腰までずぶぬれになりながら最期を迎えることになります。本当にそうなのであれば仕方がないのですが、演出的なものであれば無理しすぎな感じがしてなりません。もう少し現実的な描写があっても良かったのかもしれません。

龍馬が亡くなるまであと7ヶ月。いろは丸、船中八策などまだまだやるべき事がたくさんある龍馬がどのように駆け抜けていくのか楽しみです。

◆龍馬伝紀行◆
高杉晋作ゆかりの地
山口県下関市
 - 東行庵

 

 

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龍馬伝 第37回「龍馬の妻」

2010年9月 12日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

生死の境をさまよっていた龍馬は、なんとか薩摩藩の助けを受けて命を救うことになります。目を覚ました龍馬のことを何よりも喜んだのがお龍でした。この献身的な看病が、龍馬にお龍と夫婦になろうという決意をさせたのでしょう。今まで様々な女性から好意を寄せられてきた龍馬が行き着いたのはお龍という「龍」つながりなのもなんだか運命的なものを感じます。

目を覚ました龍馬は次第に回復し、薩長の同盟文書にサインをするという重要な仕事を成し遂げます。これで名実共に薩長は手を結ぶことになったのですが、後にその文書を木戸が長州藩主に提示する場面で、「坂本龍馬が証人だ」と声たかだかに説明しているところをみると、本当に龍馬はそういった上の人たちにも「あの人ね」と信用してもらえるのかと感じてしまいます。

第三者の証人がいるということは非常に大きいことだと思いますが、それが誰にでも「あの人が証人なら本当にこれを信じてもいいんだ」と思わせることが必要なのではないでしょうか。藩主などに説得する際に、龍馬という人物がどのように写っていたのが気になるところではあります。

龍馬は、お龍と夫婦になり薩摩藩の助けで九州・長崎に向かいます。そこには、亀山社中や、グラバーたち商人、そして芸子のお元などゆかりの深い人々が龍馬を待っていました。とくに亀山社中にお龍を紹介したとき、お龍は相当恥ずかしかったでしょう。それでもみほとんどの人がお龍を歓迎したことによって、少しだけ安心したのと同時に、お元の龍馬に対する気持ちを敏感に察知します。女の感はこの時代も健在だったのでしょう。

疑うお龍に対して龍馬が渡したのは龍馬が母親からもらった「希」の言葉が入った首飾りでした。龍馬はこの首飾りの思いをお龍に伝え、そして自分たちはいつでも1つであると感動的な愛のささやきを行ないます。いつもの大河ドラマにはないような場面に、すこしドキドキしながらもなんだか自分たちが彼らの証人になったような気分さえしてきます。

そんな長崎で密かに留学に向けて準備をしていた高杉晋作。同じことをして腹を切った長次郎のことが少しだけ気になったのですが、高杉は龍馬と共に面白いことをしようと約束します。結局、留学よりも長州に戻って戦う道を選ぶ高杉ですが、血を吐くシーンは印象的でした。病気は少しずつ彼を病んでいくことになり歴史の残酷さを感じてしまいます。

そして、今週の弥太郎ですが、始めは後藤象二郎に褒められていい感じだったのですが、やはりといっては失礼ですが龍馬の話を聞き出され、結局取り乱すシーンにつながっていきます。自分が日本のためにできることは何かという問いに、弥太郎は少しずつながら答えを見いだしているようでした。今後の弥太郎の活躍が楽しみです。

次回は、日本で初めての新婚旅行といわれる龍馬とお龍の薩摩の旅情編。第3部もラストになるので、ナビゲーターとしての龍馬の活躍がどのように締めくくられるのかしっかりと確認したいと思います。

◆龍馬伝紀行◆
高杉晋作ゆかりの地
山口県萩市
 - 高杉晋作誕生地
山口県下関市
 - 功山寺
 - 奇兵隊結成の地(白石正一郎旧宅跡)

 

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龍馬伝 第36回「寺田屋騒動」

2010年9月 05日 By: rainbow Category: 2010年_龍馬伝 No Comments →

今回は歴史上で有名な寺田屋の事件に関してで、この事件によって龍馬がどのような状況になるかはすでに周知の事実。なので、そこに至るまでどのように龍馬やその周囲の人々が思い、そして行動していくのかを見ていこうと思っていました。

そんな決心をして見始めた矢先に真っ先に登場したのは弥太郎がご飯をがっつく姿でした。彼は拷問をうけ顔面にケガをしながら、おいしそうに飯をほおばっています。自分が隠密として薩摩藩の動きを探ってくるように後藤象二郎から命じられて来たことは、当然秘密だったはずですが京都の奉行所や、龍馬にさえばれてしまうほど、秘密ごとは苦手だった様子。どんな場面でも少し笑っているように見える香川さんの演技は、本当に弥太郎という人物がそういう雰囲気だったのか、彼独特の演技なのか悩むところではあります。

日本の仕組みを変えるという言葉と、自分はこれから何をしたいかをよく考えろという龍馬からの言葉に、弥太郎は考えさせられながら土佐へ戻っていくのでした。物語の本編に登場し、多くの時間を占有したのは久しぶりだったので弥太郎ファンとしてはすごく有意義な話だったのではないでしょうか。

一方、その龍馬は薩長同盟の被疑者であると周囲にばれ始め、奉行所から取り押さえるように周囲網がひかれはじめます。当然その周囲網に捕まってしまっては、龍馬の人生は終了となってしまうので、なんとか逃れるしかありません。龍馬に危機が迫るその晩の時間の流れは非常にゆっくりとしたものでした。

まず、その晩はお龍を演じる真木よう子の入浴シーンから始まります。まるで由美かおるを彷彿とさせるような角度と雰囲気に時間を忘れていると、突然奉行所が勢いよく訪ねてきます。乱入する面々よりもいち早く動いたのはお龍でした。服を1枚だけ着て龍馬の元へ行くのですが、周囲は完全に包囲されているのでどこからか突破するしかありません。

友人である用心棒の三吉慎蔵と共に正面突破し、手を負傷するもなんとか逃げることに成功します。このあたりの殺陣は本当に迫力たっぷりでした。ここまで息詰まるシーンはあまりないでしょう。まさに中盤の見せ場といえます。ここからは、なんと何げる龍馬を追いかける奉行所というドキドキシーンが続き、なんとか薩摩藩の仲間に助けられます。

すでに京都を離れて長崎に帰ろうとしていた龍馬ですが、木戸の文書書きが遅れたことから命ぎりぎりの状態になるのと引き替えに、お龍という女性と深い関係になることができたのは不幸中の幸いだったのでしょう。これも歴史の1つの「気まぐれの必然」だったのかもしれません。

次回までの間、龍馬の生存状況について悶々とするわけですが、予告でお龍と夫婦になるという話をしている当たり、大分元気になった様子。時代の最先端から少し離れた旅路が待っているようです。

◆龍馬伝紀行◆
寺田屋騒動ゆかりの地
京都府伏見区
 - 寺田屋
 - 伏見奉行所跡
 - 坂本龍馬避難の材木小屋跡
 - 竜馬通り商店街

 

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