あしたまにあーな

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軍師官兵衛 第15回「播磨分断」

2014年4月 13日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

見終わった後に残ったのは何とも空しい気持ちでした。戦国の世の中では当たり前である血縁関係同士の争いなのですが、今回も同じような状況になってしまったのが何とも残念でなりません。しかも櫛橋左京進の言い分も少しだけ分かるだけに、何とか上手く解決する方法はないものなのだろうかと思ってしまいます。

例えば、秀吉が開いた評定で初めから策略だったとはいえ、秀吉に最終的には自分に従ってもらうというもはや家臣扱いされてしまっては、播磨の武将たちも良い気持ちにはならないでしょう。さらに、その手前で荒木村重が抱いていた信長への恐怖心。信長が望む結果を導くことが出来なければひどい仕打ちをされてしまうという極度の緊張状態が、なかばぬるま湯の中でやって来た武将たちにとっていい状況なのかも難しいところでしょう。

そういった様々な状況の中で別所や櫛橋左京進は毛利に寝返ることを選択します。毛利家に対して直接関係性はないものの、きっと毛利家であればひどい仕打ちはせずに、自分たちをきちんと扱ってくれるという思いからそうさせたのだと思います。

結果は歴史の中ではっきりしていますが、この当時の状況においてはぎりぎりの選択だったのでしょう。問題は御着にいる小寺。物語の中では官兵衛に任せると言っていたのですが、それもお方様がいる間であることも今回分かってしまいましたので、亡くなればきっと状況は変わるはず。

そんなころころと変わる状況の中で官兵衛がどのように振る舞っていくのか、次回も楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県加古川市
 - 称名寺(しょうみょうじ)

軍師官兵衛 第14回「引き裂かれる姉妹」

2014年4月 06日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

前回で軍師として認められた官兵衛がはじめに秀吉から任されたのが、上月城攻めでした。ここには奥さんである光の姉である力がいて、完全に身内同士の戦いになってしまうことから、官兵衛もいつもの平常心を失ってしまい負ける寸前となってしまいます。それを助けたのが半兵衛の策略でした。やはりこの辺りを見るとまだまだ官兵衛よりも半兵衛の方が軍師としての力量はまだまだ上であることがわかります。

結果として半兵衛のおかげもあり敵は一時退却することになるのですが、そこで衝撃的な出来事が起こります。それが家臣が主君の首をとってしまうという事実。それを裏で画策したのが宇喜多直家でした。陣内孝則さんが完全にはまり役で、ここから彼を見る度に高笑いする姿を思い浮かべてしまうのではないかと思うくらいなのですが、彼が上月景貞の家臣をそそのかして、画策したというのです。

後に宇喜多直家は官兵衛に対して、戦国の世の中は生き残ったものが勝ちであり、それには手段を選ばないということも語っています。この時代にあっては、山中鹿介も言っていたようにいくら素晴らしい武将であっても死んでしまえばそれでおしまいなので、ある意味道理なのかもしれません。ただし人間的には厳しく、おそらく宇喜多直家を題材にした大河ドラマはやらないんだろうなとおもってしまいます。

次回は、信長、播磨、村重など今まで少しバタバタしていたメンバーが一堂に盛り上がりはじめる様子。官兵衛の振る舞いについて注目したいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県佐用町
 - 上月城跡

軍師官兵衛 第13回「小寺はまだか」

2014年3月 30日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

いつも良いときに目を覚まさせてくれるのが竹中半兵衛です。谷原章介もいい感じではまっていて冷静でありながらもその裏に静かに闘志を燃やし続けている、というナイスな演技をしています。今回のナイス竹中半兵衛は、秀吉から義兄弟と言われて有頂天になっている官兵衛を諭す場面でした。いかに秀吉に喜んでもらうかしか考えられなくなってしまった官兵衛に対して、大義を忘れてはいけないといいます。この言葉で目が覚めた官兵衛は、御着にいる小寺のところまで秀吉に会いに行ってもらうという行動につなげます。

しかし、秀吉に一向に会いに来ない政職もある意味そうとう勇気のいることをしていると思います。この時代にあって、直接会いに行かないというのは謀反の疑いをかけられても仕方ないといえるでしょう。その前に人質を差し出すことも出来なかった主君なので、信長側から見るとブラックリストに載っていても仕方ありません。それでも結果的にそのことは不問であったのは、何故なのかちょっと謎なところもありますが。

今回で官兵衛と半兵衛の絆がより強まったのは間違いないでしょう。最後に半兵衛が同じ軍師としてともに太平の世の中を築いていこうと官兵衛に話をしているところからも、同じ軍師として認めていることが見えます。しかし、その半兵衛も血を吐くなど既に命が長くないことを示唆しています。残り少ない人生の中で、半兵衛は官兵衛にどんなことを残していくのでしょうか。それを楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
岐阜県垂井町
 - 竹中氏陣屋跡