あしたまにあーな

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「NHK教育」が「Eテレ」になった背景

2011年7月 18日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

2011年7月11日から、一斉にテレビ番組表やテレビの上の方にあるチャンネル表記が「NHK教育」から「Eテレ」に変更になりました。はじめにこのEテレを見たときには、日テレ(日本テレビ)の「日」という文字が読みづらくなっているだけだと思って目をこすってみたのですが、やはり「日」ではなく「E」であることから、間違いなさそうです。

これまでもEテレという表現は使われていたのですが、その愛称がそのままチャンネル名称を変えるにまでなってしまったことになります。ここで気になるのは、なぜ50年以上も親しまれてきた「NHK教育」という名称をここで変えることになったのかということ。その経緯について編成局Eテレ担当の戸川健史副部長が説明してくれています。

その説明によると、以下のような背景がありました。

・若者層を視聴者としてもっと取り込んでいきたいという方向性が強くなっていたこと
・「教育という言葉は堅苦しくて、どこか上から目線のような印象を受ける」という意見が多かったこと
・若者向けの番組全般にわたって「教育」という言葉がふさわしいのか見直す空気が広がったこと

確かに教育番組ばかりではなく、趣味の世界など様々ジャンルの放送がされていて、自分にとってすごく好きなチャンネルの一つとなっています。あまり上から目線だとは思わないのですが、「教えてあげる」というメッセージを言外にイメージしてしまうという現実があったのは確かなようです。

なるべく多くの人に親しみやすく、好きな番組をたくさん見つけてもらって少しでも視聴してもらいたいという思いが、チャンネル名称の変更に至ったのでしょう。名称をかわいくすることによって、親しみを与えようとする手法はよく使われますが、今回もその一環といえると思います。さらにその効果を上げるためには、「Eテレ」ではなく「eテレ」というように小文字化するとよかったのかもしれません。ある携帯会社やSNSサイトも会社表記を小文字化しているのはそのためと言われています。

その「Eテレ」のEには「エデュケーショナル(教育的)」と「エコロジー(環境)」の両方の意味が込められているといいます。エデュケーショナルはこれまでの放送内容を見ればわかりますが、エコロジーについても実はEテレは実践していることがあります。それは深夜番組を他局が放送している中、Eテレだけでは放送を終了し節電を意識したエコ活動に力を入れているのです。

子供から大人まで、もっといろいろなことを知りたいという欲求をサポートしてくれる良質な番組がEテレから輩出されることを願ってやみません。名称だけでなく、そういった番組内容のレベルアップが視聴者の心をつかむ最大の近道なのだと思います。

【参考】walker plus http://news.walkerplus.com/2011/0714/6/

NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」でおなじみのかるたです。にほんごであそぼ いろはかるた其...

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クーポンは究極のカスタマイズの世界へ

2011年7月 16日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

少しでも安くものを買いたいと思う気持ちは誰もが同じこと。それを助けてくれるのがクーポン券でしょう。様々なところでクーポン券があり、いざ使うときのためにため込んでいるという人も多いのではないでしょうか、自分もおサイフケータイにて、マクドナルドのクーポンを利用していて食べるものはまずクーポンで安くなっているもの選んで買っています。結果的にはクーポンで安くなる商品以外も購入してしまうのですが、なんとなく安く買えたことに満足することができます。

お店側はクーポン券を広く利用者に提供しその中で利用してくれる人を待つというのが一般的な使われ方だったのですが、マクドナルドはそんなクーポン券を新しい方法で配布し始めました。それは、一人一人の購買特徴にあわせた、個人レベルの電子クーポンを配信するというもの。利用者ごとに配信されるクーポン券が変わるというのです。

これまで、こういったマーケティング手法は一般的ではありましたが、個人に配信するメールやクーポン券というレベルにおいては、顧客層というある程度の塊単位で配信するのが一般的であり、個人レベルまで落とし込んだサービスというものはほとんどありませんでした。

それをマクドナルドは、約1000万人が利用しているおサイフケータイに配信される電子クーポンの利用状況を把握することができる仕組みをすでに持っていることから、さらに踏み込んだ個人にあわせたクーポン券配信を実現させることができたのです。

この仕組みを使うことによってお店側としては、以下のような使い方をすることができます。

・週末の昼食時にコーヒーを購入する頻度が高い人には、土曜の朝にコーヒーの割引クーポンを配信する。
・一定期間来店していない人には、以前よく利用していたハンバーガーなどの無料券を配信することで来店を促す。
・販売中の新商品を買っていない人には、半額割引クーポンを配信して試してもらう。

お店としては、まず来店してもらわない限り売り上げを上げることができません。来店してもらった上で、無料クーポンを配信したとしてもサイドメニューをあわせて購入することを期待し、売り上げを伸ばしていきます。そうした動線に利用者を誘導するために、クーポン券は絶大なる効果をもたらしているのです。マクドナルドはこれまで顧客情報分析に300億円を投じて購買パターンを分析してきたといい、それが個人単位でクーポンを出し分けることができるレベルに達したとの判断から、サービス開始に踏み切ったものとみられます。

一様な値下げ戦争を行うのではなく、よく利用してくれる人にきめ細かなサービスを個人単位で提供することによって、全体の売り上げが上がると期待されていますが、この方法が正しいのかマクドナルドの今後の業績が指し示してくれることでしょう。ただ、数ある外食屋さんのなかで自分の好みのクーポンがあるお店を優先的に選ぶのは、自然な流れでしょう。

そう考えると、いち早くおサイフケータイを使って購買パターンを蓄積してきたマクドナルドは先見の明があるといえ、今後は他のお店も同様のサービスを展開していくのではないでしょうか。それは、利用者の側から見ても大歓迎の戦いであり、お得なものを選べるようになっていくようになればいいと思います。

【参考】日本経済新聞 2011年7月14日

マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ) マクドナルドはなぜケータイで安売りを始めたのか? クーポン・オマケ・ゲームのビジネス戦略 (講談社BIZ)
(2010/11/26)
吉本 佳生

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史上最も萌える指名手配ポスターとその効果

2011年7月 15日 By: rainbow Category: ニュース No Comments →

比較的お堅いところが「萌え」の要素を利用して、そのイメージを少しでもよくしようとする動きは様々なところで展開されています。最近では、自衛隊入隊ポスターに萌え系を利用したものの記憶が新しいところですが、日本だけでなく中国でも同様の流れがあるようです。

このたび、上海公安局がネット上で発表した指名手配犯向け「自首啓発キャンペーン・ポスター」が、中国国内で融通のきかない公安がこんなものを出してきた、と話題となっているというのです。肝心のポスターを早速見てみましょう。

文字は後で読むとして中央に、なんだか白い物体が檻にいれられて憂鬱そうに目を細めています。日本でいうところも萌え系というイメージからはほど遠いのですが、これを見る人にとっては萌え系なのでしょう。新しい世界を見たような気がします。

下部には次のように書かれているそうです。

「ねぇねぇ、指名手配のみんな!徐匯区公安局の犯罪一掃キャンペーンがはじまるよー!」
「予約は24時間お客様サービスホットライン(110番)で。送迎・衣・食・住・医療つきお得パックをゲットしよう!」
「今なら、冷たいドリンク、安全な食品、シリアルナンバー入り制服をサービスしちゃうヨ」
「君の友達にも教えてあげてね!」

公安局という最もお堅い役所が、ここまでノリノリで軽い表現を使っていること自体に驚きを隠せないのですが、逆にそうせざるを得なかった理由があるのではと考えてしまいます。公安局としては、従来の指名手配や自首啓発ポスターの効果には限界が出ていて、それを打開するために今回のキャンペーンを打ったといいます。

このポスターは、「可愛い」「予約したいけど手配されてないからなー」「手配されてない奴は損だね」などおおむね好意的にとらえられており、「史上最萌の指名手配ポスター」といわれているといいます。さらに犯罪一掃キャンペーン開始から1カ月で上海の757人いた指名手配犯のうち189名が自首をしたそうで、驚くべき効果を上げていることから、当局のもくろみは見事に当たったといえます。

募集をして広く応募者や購入者を増やしたいという時に、萌え系はしばしば使われますが、今回のようなケースで使われる例はおそらく他にお目にかかれないでしょう。犯罪者の一定層に対しては萌え系が効果を発揮しますが、そうでない層もあります。そんな人に対する自首率の向上のため、女性犯向けにイケメンアイドルグループが登場するなど、さらなるキャンペーンが練られているに違いありません。

【参考】ROCKET NEWS 24 http://rocketnews24.com/2011/07/14/111968/

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