ブロッコリーがカリフラワーよりも人気な理由
友人にあだ名が「ブロッコリー」という人がいます。その友人は最近結婚したのですが、昔から女性はカリフラワーに違いないと言われてきました。女性は残念ながらカリフラワーではありませんでしたが、ブロッコリーとカリフラワーはいつも兄弟関係にあるように見られています。
昔はカリフラワーの方が何となくポピュラーだったような気がするのですが、最近では完全に逆転状態にあるといいます。以下にブロッコリーとカリフラワーの卸売数量の変遷を示します。
(昭和50年) カリフラワー 76000トン ブロッコリー 品目区分なし
(昭和60年) カリフラワー 75000トン ブロッコリー 55000トン
(平成 2年) カリフラワー 49000トン ブロッコリー 93000トン
(平成20年) カリフラワー 23000トン ブロッコリー 145000トン
これをみて頂けると一目瞭然、この30年間の間でブロッコリーが人気急上昇であることがわかります。その主な理由は以下のようなものが挙げられるといいます。
- アメリカではブロッコリーが「健康に良い野菜」と位置付けられていたことから、日本でも広く使われるようになったこと
- 「緑黄色野菜を食べよう」という考え方が広まったこと
- 黄ばみやすく汚れが目立ちやすいカリフラワーに比べ、ブロッコリーのほうが流通で色が変わりにくいこと
- 栽培に手間がかからないこと
- 茹でてマヨネーズをつける食べがマヨネーズメーカーの働きによってポピュラーになったこと
いずれも的を得た理由だと思います。我が家では最後に挙げられている食べ方をします。特に子供はブロッコリーが大好きで、自分でマヨネーズをつけてぱくぱく食べています。野菜をたくさん食べることはすごくいいと思うので、困ったときにはブロッコリーを購入しています。
野菜ソムリエのKAORUさんによると、日本に最初に入ってきた明治初期以降、食用として日本で広まったのはブロッコリーよりもカリフラワーのほうが先だといいます。植物学的にはどちらもキャベツの変種であり、先にブロッコリーを育てていて、そこから突然変異で白くなり、栽培できるように改良を重ねて作ったものがカリフラワーなんだそうです。
栄養素としては、ゆでてしまうとビタミンなどの含有量はどちらもほぼ同じであり、カロテンはブロッコリーのほうが多く、ビタミンB群や鉄、カルシウムなどはブロッコリーのほうがやや多めだといいます。
どちらも日持ちはしないため、買ってきたらすぐに茹でて残りは冷凍保存します。また、冷蔵保存するときは、ラップで包む、あるいは湿らせたペーパータオルで乾燥を防ぐように覆い、さらにラップで包んで、蕾を上にむけて入れるのが良いそうです。
ブロッコリーもカリフラワーも旬はいずれも冬ということで、これからの季節が一番おいしくなります。一番おいしい食べ方を見つけ、お手軽にたくさん食べたいですね。
【参考】exciteニュース http://www.excite.co.jp/News/bit/E1320849103626.html?_p=1
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