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伝統の技がエネルギー危機を救う

2008年11月 24日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

八女の水車

福岡県八女市。この街は今も多くの人が杉と共に暮らす街です。八女の杉は目の詰まっていて肥沃な土地と豊富な雨量に恵まれて育っているので、まっすぐにのび建材としてとてもすぐれていると言われています。

その八女の地で杉の葉を集めているのは、馬場猛さんです。馬場さんは杉の葉を集めきめ細かく粉にしています。この粉は線香になるのですが粉にする動力源となっているのが、水車です。水車は休むことなく15本の杵を動かし続けるのですが、この水車を作ったのは水車職人の中で天才と呼ばれた中村忠幸さんです。中村さんは、八女でも様々な水車を作成していて、その一部である「逆瀬ゴットン館」の水車は今でもその動力によってそばの粉が作られています。

かつて70基以上あった水車も、今ではその多くが電気化されてしまいました。しかし、電気代によって、利益が圧迫されてしまうことから線香作りの馬場さんは老朽化した中村さん作成の水車をリニューアルすることにしました。日本で数少ない水車大工のなかで天才中村さんの後を作るのは、野瀬秀拓さん。

野瀬さんは、カンボジアなど世界中で水車作りを支援する活動を行っている有名な方で、中村さんの弟子に当たる人になります。野瀬さんは、「水車は心を癒すものとして考えられていることもあるが、人の見えないところで動くことが魅力だ」といいます。そんな野瀬さんは、中村さんの作成した水車をリニューアルすることになりました。依頼主の馬場さんからは、板を厚くしてこれまで以上のパワーを出して欲しいという要望が上がります。水車はなるべ軽く作れと中村さんから言われてきた野瀬さんは、困惑しつつも息子と一緒にこの難問に挑んでいきます。

自然はねじ伏せようとすると絶対うまくいかない、うまく利用させてもらう気持ちが大切だということを改めて身をもって感じつつ、作業開始から10日後、とうとう水車が完成しました。

水車で重要とされる羽根の角度も十分に検証し、以前よりも120kg重くなってしまった水車が果たして動いてくれるかどうか心配になりつつも、とうとう水門が開かれ勢いよく水が水車に向かって流れてきます。そして見事に水車は回り始めるのでした。回ったときの喜びは格別のものがあるそうです。自分も見ていてドキドキしました。

この水車もいつか後世の人々に伝説と呼ばれることになるのかもしれません。今、水車のクリーンなパワーが改めて見直されています。最新の研究でも、水車を使った水力発電システムが盛んに研究されていて、大規模な開発を必要とせず環境に配慮した自然エネルギーの動力として、今後増える可能性のあるエネルギー需要の救世主として注目されています。これからもっともっとその動力効率は上がっていくのでしょう。

水車は風土や自然に調和しながらずっと自分たちを支え続けてくれました。そして、未来にむけて水車はどのような姿を自分たちに見せてくれるのでしょうか。水車と共に生きる世界が改めて見直されてきています。

【参考】素敵な宇宙船地球号 11月23日


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\210 八女のスボ手牡丹【線香花火】

屋外勤務でウォームビズ

2008年11月 21日 By: rainbow Category: 環境問題 No Comments →

この夏は一段とクールビズが企業にも浸透してきて、自分の会社でも設定温度が28度くらいになるなど、非常に暖かく夏を過ごすことができました。ここ数日で寒くなってきてこの冬も相当寒さが厳しい状況になると思います。すると、クールビズよりも認知度が低いウォームビズが徐々に叫ばれ始めていきます。またオフィス内が寒くなってしまうのでしょうか。そんなことを悩んでいた自分は、とある記事を読んで恥ずかしくなりました。

その記事とは、文具で有名なコクヨがオフィスから排出する二酸化炭素を4割削減することを目標に、一部社員が年間90日を屋外で勤務する新制度を始めるというものです。自社オフィスの最上階をガーデンオフィスとして、グループ社員約140人が働くようになったそうです。まさに青空教室ならぬ青空オフィスですね。

ここで働く人たちは、商品開発や営業担当者の人たちが中心で、年間出勤日の約3分の1の90日を「ガーデンオフィス」で働くことにするそうです。パソコンでの仕事にも支障のないよう電源コンセントや無線LANを整備し、夏の暑さ対策として、樹木や池が配置されています。気になるのは雨の日ですが、さすがにそんな日は屋内になるみたいです。でも、寒いからと言って屋内ということにはならず、冬でも毛布をかけるなどの工夫で屋外勤務90日の達成を目指すという徹底ぶり。

地球温暖化防止への取り組み以外にも、自由な発想や社員同士の交流にも効果的だということで、社長も「自然環境の中での勤務の方が創造性も養われ、仕事の効率も高まる。自主的に取り組む社員の意識改革に期待している」と語っているそうです。

個人的には、いくら何でも外で働くのはやり過ぎなんじゃないかと思います。環境が整備されているとはいえ、寒さは耐え難いものでしょうし、風も吹いて資料が飛びまくってしまうこともあるでしょう。しかも、精神的にも外に追い出されたようでつらいような気もします。いい考えや効率は、環境のことを意識しないようになり、余計なことを考えずに仕事に集中できるようになって初めて高まるものではないでしょうか。一時のパフォーマンスで終わらないといいなと思います。

もし、この施策が自分の考えとは裏腹に世間的に取り入れられるようなら、自分も考え方を改めないといけませんね。外にストーブを置いてしまったり、カイロを体中に貼り付けて毎日使い捨てカイロを購入したら罰金になるのでしょうか。今後の動きに注目していきたいと思います。

【参考】ITmedia Biz.ID
http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0811/18/news135.html


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ひとりぼっちのゴリラを救え!

2008年11月 17日 By: rainbow Category: 環境問題 1 Comment →

ゴリラ

茨城県日立市のかみね動物園に、メスのアキとオスのダイスケという2頭のゴリラが飼育されていました。動物園の顔としてふたりで頑張ってきてゴリラベビーが期待され始めた2008年5月、メスのアキが突然亡くなってしまいました。

失意の底におちてしまったダイスケは笑うことをしなくなってしまいました。そんなダイスケを少しでも元気づけ、元の姿を飼育係だけでなく見に来てくれるお客さんにみせて欲しいという願いから、飼育係の山内さんはアメリカのサンフランシスコ動物園へとそのヒントを探りに出かけます。

このサンフランシスコ動物園は、手話を操り、人間と会話し、子猫をかわいがるゴリラ「ココ」が生まれた動物園として有名で、長年ここでゴリラ研究を続けているジョアン・タンナー博士と出会います。30年以上もゴリラの表情やジェスチャーを研究しているジョアン博士は、ゴリラの特徴や考えを実によく理解しています。博士によると、ゴリラはチンパンジーなどと違って性格的にも行動的にも落ち着いていて、ずっと人間を観察しているそうです。その中で人間の動きを伝えることが可能で、その結果として手話で感情を表現することができ、それは環境や条件次第で色々な能力を発達させることができるといいます。

ゴリラたちはもっともっと話したがっているのです。ゴリラは群で生きる社会的な秩序を持った動物であり、ジェスチャーなどで人間が根気よく伝えようとすれば、彼らはきっとそれを理解してくれる。ゴリラを信頼し、愛情を注いであげることが大切だとジョアン博士は説明します。

そのことを知った山内さんは早速日本に帰りダイスケの笑顔を取り戻す作戦を開始します。始めは、ダイスケの表情も硬いままで、人間が教える様々なジェスチャーに興味を示さなかったのですが、学んだとおりに根気よく続けたことによって、ある日光が見えてきました。ミスチルや演歌などを流したことによってリラックスしたでんぐり返しを始めたのです。

さらに、新しい計画「KOKOプロジェクト」を実行し始めました。このプロジェクトはテンジクネズミとダイスケを同じ檻に入れて、お互いのコミュニケーションを図ろうとする、まさにKOKOと同じ施策です。まだお互いに怖がっていますが、心優しいダイスケの心は少しずつ新しい同居人とうち解けていくでしょう。

日本のゴリラの頭数は年々減少し続けていて、今年は27頭でそのうちメスは12頭しかいません。動物園で見ることができるゴリラは密かな絶滅危惧種なのです。残されたダイスケはまだ29歳。他の動物園に出して繁殖に結びつけることもできるのですが、ダイスケたちはずっと市民に愛され続けてきた動物であるため、当面外に出すということにはならないそうです。

飼育係の人たちは切に願っています。ダイスケが楽しく長生きしてくれることを。そして生きているゴリラはこんなにもすごいんだということを一人でも多くのお客さんに伝えていきたいと。

ダイスケが笑ってくれるその日まで、飼育係の奮闘記は終わりなく続いていきます。

【参考】素敵な宇宙船地球号 11月16日


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