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天地人 第26回「関白を叱(しか)る」

2009年6月 28日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 1 Comment →

始めから秀吉の兼続に対する金銭買収の場面が始まります。しかもその場面の描写として黙々と秀吉が砂金を積んで行く姿に、これでなびく人はいないだろうなと思わせるに十分なものでした。

ここで主従関係を秀吉の前に毅然と宣言する姿は本当に凄いと思います。兼続は前にも言っていましたが、景勝という主がいるからこそ、自分が輝いていられる訳であり、それが別な主の下で同じようなパフォーマンスをあげることができたかといわれれば全く謎なのです。

確か第1回の冒頭で、上洛の帰りに景勝と兼続が談笑しながら歩いている姿がありましたが、今回それが登場するのかと期待していました。しかし、まだ少し先なのかもしれませんね。もしかしたらもうやってこないかもしれません。

越後へ帰る時がやってきて、お涼さんが改めて兼続への恋慕を告白するのですが、これでもなびかなかった兼続は、相当お船さんを慕っているのですね。お父さんである千利休からも絶賛された兼続について、今回も景勝とどちらが主か分からなくなるほどでした。

帰ることになって、もう一つの懸念が石田三成でした。彼の正直すぎる姿勢に不安を感じた兼続は、人の心を信じるように諭します。このように双方のアドバイスを聞きあうことができる兼続と三成の関係はすがすがしい気分になります。友情っていいなと改めて思えるような気さえしてきます。

そして今回最大のポイントは家康でしょう。上洛した家康は、もう二度と秀吉に戦をさせないとして秀吉の陣羽織を下さいといい、秀吉はこれを鵜呑みにしたのか、はまったフリをしたのか陣羽織を差し出します。この二人の間には本当に取引のようなものが感じられ、裏の思惑が錯綜していることがわかります。

徳川と上杉双方に東国の守りを任せた秀吉にも思惑があり、家康が言っていたようにまだまだ世の中がどうなるか分からない世界が続きそうです。

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天地人 第25回「天下人の誘惑」

2009年6月 21日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

景勝が病に倒れ、主な行事に対してはすべて兼続が参加するというまさに周囲から見るとどちらが主がわからないくなるような状況になるのですが、今回は兼続の主従関係に対する気持ちの強さを感じることができます。

秀吉の作戦としては、その主従関係の間に入り込み切り裂くことによって双方にダメージを与えようとするものでした。このあたりの秀吉の作戦について有名な人にも関わらず知りませんでした。人の心をうまく操りながら、その心の綻びをついてくるのが政なのであれば、それはすごく悲しいことですよね。

民のためという精神が描かれていないだけなのかもしれませんが、武将同士の心の探り合いが中心に描かれていて、このままだと秀吉という存在が民にとってどうだったのか分からないまま物語が進んでしまいそうです。確かに秀吉について描かれている大河ドラマではないので仕方ないのかもしれませんが。

今回の盛り上がりポイントは真田でしょう。まずは幸村が秀吉と兼続の前に現われ、秀吉の家臣であることを宣言します。今まで兼続の弟子だと言ってきた本人が突然秀吉に寝返ったような印象さえ受けるのですが、兼続は始めはむっとした様子だったにも関わらず、後で哀れだと信じるようになります。そしてもう一人が初音です。北条氏政のもとへ行ったはずの初音は兼続の元へ逃げてきたとのこと。このあたりでも景勝の周りではなく兼続の周りに人々が寄ってくるのが不思議なところではありますが、石田三成の助けもあってなんとか乗り切ることができそうです。

石田三成との関係などを見るといかに人と人の結びつきが重要かがわかるのですが、その心を利用しようとする姿は見ていて悲しくなります。この時代においてそうしないと生きていけないという時代的要因もあるのだと思いますが、人としての魅力を出すことができる、そんな人間模様をみることができたらいいと思います。

□■天地人紀行■□
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天地人 第24回「戸惑いの上洛」

2009年6月 14日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

とうとう上杉軍は上洛することになりました。途中で出迎えることになった前田利家を見たとき、宇津井健に違和感を覚えた人も多いのではないでしょうか。数年前に登場した唐沢寿明と松嶋菜々子演じた「利家とまつ」のイメージが強いのがその理由だと思います。

その利家の前で、景勝の無口な性格によってきっと苦労すると感じたのか、とにかくガマンするようにアドバイスを送ります。このあたりの演技はやはり宇津井健だけあってうまいですよね。表情だけで演じることができるのはベテランの妙技だと思います。このまま質だけを求めていくのであれば、直江兼続役が代わってしまってもいいかもしれません。

京に入った景勝たちを待っていたのは千利休の娘というお涼でした。木村佳乃は違和感なく演技できてますね。顔が時代劇向きなのかもしれませんが、今回初めて登場したという感じではなく、すでになじんでいるような感じさえしてきます。そのお涼が始めから兼続ラブモードに入っていて、それをまんざらでもないように受け止めている兼続。お船という奥さんがいるのですから、始めからきちんと言っておけばいいのにと思うのですが・・

今回一番の場面は、やはり福島正則が招いた宴で正則がお涼によって投げ飛ばされる場面でしょう。しかもその正則役が石原良純というのもなんとなく納得できるキャスティングなのが驚きです。NHKも彼のキャラクターをそのように受け止めているのだということを改めて感じます。石原良純に対してあんなに不自然に投げ飛ばす場面を作るNHKも、すこしやり過ぎですよね。少し同情してしまいます。黒バラでは中居などにボロクソに言われ、バラエティでは格好の餌食となり、NHKでも(ry

この上洛後の人間関係の構築は圧倒的に兼続の強みとするところ。景勝にとってはどうしても苦手なところなので、つらいと思います。倒れてしまうのも仕方ないでしょう。しかしリーダーは何でもできないといけないのかもしれません。次回は人気急上昇中の兼続にお誘いがかかるようですが、どのように振る舞うのか楽しみにしたいと思います。

□■天地人紀行■□
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