あしたまにあーな

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天地人 第29回「天下統一」

2009年7月 19日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は冒頭から「ちょっと待った!」とまるでネルトン紅鯨団を彷彿とさせるフレーズで始まります。そので出しの意味はすぐに伊達政宗や北条氏政のことだとわかります。伊達政宗は秀吉や家康、兼続が書状を送っているにも関わらず、なかなか反応しません。家康など他の人々が主の名前で書状を出しているにも関わらず、上杉家は景勝が直接出していないのが気になるところですが、きっとこのドラマ用に少し脚色しているのかもしれません。

説得の最中に、家康が「こなくていい」と言ったのは自分が秀吉の次の座を虎視眈々と狙っていることが後で分かるのですが、ドラマを見ている限り兼続の言葉に動かされて出陣したように見ることができます。遅参してしまった伊達政宗に秀吉は怒りながら国に返します。その帰りに兼続の陣に立ち寄り負け惜しみのような言葉を残して去るのですが、思いきり意識していたようです。

戦の方ですが、松井田城では上杉の義の心を大道寺政繁が感じ心から感服します。きっとかれは上杉への忠義を感じることでしょう。色々いう人もいますが、現に一緒に戦った真田昌幸も上杉の心を感じたひとりなんですよね。その勢いで八王子城も陥落させることになるのですが、ここではさすがに力づくでした。このことが上杉にとって心残りだったのです。

そしてとうとう20万人の軍隊を率いた秀吉は石垣山城を完成させ、演出しすぎの感もあるような登場を北条氏政の前でしたことによって戦意を喪失させます。最終的にはあっさりと北条氏を滅亡させることができたのですが、その後に関東へ移動するように石田三成から言われる徳川家康の小言が、今後の将来を暗示していて面白かったです。徳川家康というよりも松方弘樹そのものだったのが笑えます。

少しずつ関ヶ原に向けて様々な動きが始まったような感じがします。ということは物語も最高潮に達するのも間近ですね。次回も楽しみです。

□■天地人紀行■□
宮城県大崎市/仙台市
 岩出山城址
 仙台城跡


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天地人 第28回「北の独眼竜」

2009年7月 12日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回は、緊迫した状態にも関わらずポイントで緩い場面が織り込まれているため全体としては何となくほんわかムードに包まれていたような気がします。それを作り出したのが与板城にいた2人でしょう。

ひとりがお船ですが、これは赤ちゃんが生まれるので当たり前の動きといえるでしょう。最後の場面では、兼続とお船とその娘の3ショットが何分も続き、アツアツぶりにこちらまで恥ずかしくなってしまうようなホームドラマを見ているようでした。

そんな中で異彩を放っていたのが惣右衛門の妻であるよしではないでしょうか。惣右衛門がお船のことをいたわるそぶりを見せるとよしは猛烈な勢いでやきもちをやきます。西原亜希さんのふてくされ演技も素敵で惣右衛門のメロメロさが伺えます。ここに兼続がいなくて本当によかったです。

そんな和やかムードの合間に登場したのが伊達政宗でした。松田龍平が登場し、始めから迫真の演技を見せることになるわけですが、さくっと時代が流れていってしまうこのドラマにおいて、伊達政宗のために1回以上を使うということは、兼続との関係がいかに深いかを物語るものなのでしょう。ひとりくらい時代の流れを逆行し、自分の道を突き進んでも面白いのかもしれません。彼が今後どのように時代に翻弄されながらも生きる道を探していくのかを楽しみにしたいと思います。

その裏で黒い腹を見せながら頭角を現してきたのが家康なのではないでしょうか。表向きは秀吉の配下にいるものの、後の時代が物語るようにすでにここで裏では自分の思うように手を回し始めています。これが少しずつ身を結んで行くのでしょうね。心を許せる相手はほんの少しであり、あとは信じることのない徹底ぶりがこの時代には必要なのでしょうか。兼続とは異なる考え方の家康の動きも注目ですね。

□■天地人紀行■□
新潟県佐渡市
 羽茂城址
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天地人 第27回「与六と与七」

2009年7月 05日 By: rainbow Category: 2009年_天地人 No Comments →

今回はなんとなく考えさせられるテーマでした。兼続のいつも近くにいるからこそ、兼続の大きな存在の中に埋もれてしまって自分を出すことができない実頼は、ずっと思い悩んでいたのでしょう。奥方である小国家の娘とその父母のプレッシャーぶりもものすごいものがあります。ここまでいうとやり過ぎ感があるような気さえしてきます。特に奥方のしゃべり方、あんな奥さんがいたらストレスが溜まってしまうに違いありません。よく耐えました。

聚楽第の落成祝いで景勝の使者として上洛した実頼は、とにかく秀吉という大きな存在と雰囲気に飲まれてしまい、秀吉や茶々の言うことに従い官位と大国という名字を受け入れてしまいます。いいことなのかもしれませんが、あとでこのことが兼続や景勝の上杉としての考え方に反していることがわかります。このような官位がなくても上杉としての忠義は通すということを身をもって学ぶことになります。

後に上洛する兼続と景勝によってそのことを思い知ることになるのですが、このままぬるい環境のなかにいては成長できないと実頼はそのまま今日に残ることを決断することになります。確かに、弟としていつまでの与七と呼ばれ続け、予め正しい道ばかりを教えて貰っていてはいつまで経っても自分の実力を高めることはできないでしょう。そのことに気がついた実頼は、これからきっと大きく成長していくのでしょう。その成長の過程も描写して欲しいものです。

最後の場面でお船にとうとう子供が授かったことが分かります。それまで自分のもとから巣立っていく弟に少し寂しさを感じていた様子の兼続も、一瞬にして満面の笑顔になり不自然なまでの笑顔での見つめあいが10秒程度続きます。兼続としては、きっと父親がみせつけた子供のことを脳裏に感じていたに違いありません。すでに親ばか決定ですね。

次回は独眼竜正宗の登場です。歴史的な大物の登場にどのように上杉家が影響を受けていくのかを中心に注目したいと思います。

□■天地人紀行■□
新潟県新潟市
 天神山
 ひょうたん池
 天神山城址


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