西郷どん 第23回「寺田屋騒動」
薩摩藩の中で最も過激派である有馬新七を前回までで説き伏せることに成功した吉之助の力量は本当にさすがだと思います。物語の冒頭ではそういった精忠組の面々や一蔵と川でうなぎ取りを企画します。
ここではもはや今の役割や置かれている立場など関係なく、昔腹を空かせけんかばかりをしていた少年の心に戻っていました。こういった雰囲気を自然と醸し出すことができるのも吉之助のなせる技であり人々の心をつかんで離さない要因なのだと思います。
吉之助は久光の命により切腹が申し渡させますが、一蔵や小松帯刀などの進言もあり島流しでなんとかすむことになります。しかし、吉之助が表舞台からこの状況下で一次退場することが思いのほか大きな出来事に繋がります。それが寺田屋騒動です。
久光の手によって精忠組のメンバーは同志でありながらも討たれる結果に。それを主導した大山もこの無念を叫び、後にやって来た一蔵に対して無言で血を拭き取った紙を渡し、決して忘れるなと無言の語りかけを行います。
次回からは吉之助は再び島流し。どのように生き延びていくのか、彼がいない世界ではどのような激動の時が流れるのか楽しみにしたいと思います。
NHK大河ドラマ「西郷どん」オリジナル・サウンドトラックI 音楽:富貴晴美
■紀行■
・京都府京都市伏見区
大黒寺
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