あしたまにあーな

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軍師官兵衛 第12回「人質松寿丸」

2014年3月 23日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

信長が求める全国の武将に対する姿勢と小寺政職の思いが段々と食い違いを見せ始め、それが露呈してきているといった印象です。そのきっかけは松永久秀の謀反だったのでしょう。茶器を離さずに最後は抱いたままカメラ目線でいってしまった笑みをしながら爆発していきます。この人のインパクトはここ数回の人物の中でトップであったことは間違いないでしょう。

その松永久秀の謀反によって、信長は久秀から預かった子供の人質の首をはねてしまいます。その直後にやってきたのが今回のメインテーマである松寿丸の人質問題でした。誰でもこのシーンの後に自分の息子を当の本人である信長に人質として預けたいとは思わないでしょう。

光の抵抗は親としては当たり前だと思います。それよりも毎度の事ながら小寺政職は嫡男の斎を人質に出すことに最後まで渋り通すのですが、その姿に軽い怒りを感じてしまいます。この辺りで光が言うように政職が信長の方向とは逆に向かうつもりだったのかもしれません。となると、松寿丸の行く末がますますやばいことになるのですが・・・・

そこまでは考えずに、親のため、小寺のため、黒田のために役に立ちたいという10歳児。おじじさまも官兵衛の決断に声を荒げるのですが、その種をまいてしまったのは本人であることを忘れてしまっているようです。思ったよりも立派になっていた子供。ちょっとうるっと来てしまいましたが、これからの困難もきっと乗り越えていって、親の元に帰ってきてくれることでしょう。そう期待せずにはいられないほどカッコイイ演技を若山耀人くんはしてくれました。彼を思わず調べてみると本当に今10歳なんですね。まるでこの熱演は数年前の加藤清史郎くんに匹敵するのではないでしょうか。

さて次回は、とうとう姫路に毛利攻めの大将としてやってきた秀吉とのやりとり。キーポイントになる部分だと思うので楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
奈良県平群(へぐり)町/王寺町
 - 信貴山(しぎさん)城跡

奈良県王寺町
 - 松永久秀の墓

軍師官兵衛 第11回「命がけの宴(うたげ)」

2014年3月 16日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

毛利の水軍の強さを少し見ることができるかなと期待していたのですが、オープニングの1分程度しか出てこずちょっと残念。まだ物語として毛利という存在の大きさをあまり露出せずに、イメージだけ膨らませる作戦なのかもしれません。足利義昭も完全に悪者のような風貌になってしまっていて、信長演じる江口洋介が英雄であるかのような演出はやむを得ないのかもしれませんが、もう少し中立的な描写でもいいのかなと思ってしまいます。

そんな信長水軍の敗北により各地の武士達は反旗を翻しはじめることになります。それは官兵衛がいる播磨でも同じで、主君の小寺でさえも毛利につくべきだと考えるようになってしまいます。この辺りの気分屋さんもいつもの通りなのですが、今回の事態を打開すべく登場したのが宇喜多直家でした。陣内孝則がまた見事な悪役ぶりを演じていて、官兵衛の目の前で家臣を毒殺し、その上で自分は人を信用しないと宣言するくらい。こういう人に対しては、恩賞など金が物を言うような気もしますが、この先官兵衛が宇喜多直家に対してどのように対応していくのか楽しみにしたいと思います。

頼りにしていた秀吉は、越前で柴田勝家と陣内で対立し信長の命に背き兵を引いてしまいます。これに激怒したのが信長。それを鎮めようと半兵衛が画策したのが、宴会を繰り広げること。まさに命がけの宴になるのですが、これで謀反の疑いが本当に晴れるのかが謎なところです。結果的にはこれで信長もお咎めなしなのですが、マジで!?と思ってしまいました。なんだかよく分かりませんが、信長にとって秀吉という人物が大切であったからこそ、そういう結果になったということだと理解しました。

次回からは、とうとう播磨にやってくると思われる秀吉。途中摂津の荒木村重の不平も今回より高まっていることを確認しているので、この先の展開は全く予想出来ませんが、松寿丸が人質として差し出されることになった背景などを中心にじっくりと見て行きたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
大阪府高槻市
 - 城跡公園

軍師官兵衛 第10回「毛利襲来」

2014年3月 09日 By: rainbow Category: 2014年_軍師官兵衛 No Comments →

とうとう毛利の大軍が播磨にやってきます。これまで毛利軍は自国から出て戦うことはしないのではないかと言われてきただけに、今回の大軍の数だけでなくその事実自体に震え上がってしまったのかもしれません。それでも大将が震えているとなれば士気に関わる問題なので、なんとか持ちこたえます。

しかし、ここでも片岡鶴太郎演じる小寺のへたれっぷりは遺憾なく発揮されていました。はじめは「織田に会ったから、こうなってしまったんだ。どうしてくれる、官兵衛」などと言っていたにも関わらず、いざ勝利を勝ち取った際には「官兵衛こそ、俺が見込んだやつだ」と見事な手の平返し。その取り巻きも同じ振る舞いをしていることから、この先小寺の行く末は不安だらけと言えるでしょう。

その中で、今回光ったのは官兵衛パパである職隆でした。これまでの領民への絆を上手く活用し、あたかも援軍が来たかのような演技を見事に運営します。「援軍じゃ」と言っていた後に敵の毛利軍の動きが一瞬止まって怪しい雰囲気になりました。

敵軍から冷静に見ると官兵衛たちの旗を持っている人々はみんな老人で、戦える状況ではありません。見破られるんじゃないかとヒヤヒヤしていましたが、結局はうまくいきました。これも霧が深くなったという気象条件をうまく使ったわざだと思います。

この震え上がるほどの戦いの後は、少々間が抜けて痴話話が3つ続きます。このあたりは、ちょっと余計でこの後の展開とあまり関係ないように思えてしまいます。ただし、唯一次回に繋がるかもしれないと思ったのが、栗山善助と本願寺門徒の女性。

この女性はどうしても歴史ドラマには向かないと思ってしまうのは自分だけでしょうか。彼女が次回もしかしたら裏切ってしまうのではないかということが、ドラマの中で取り上げられそうでそれが大きな波のひとつを物語るものになっていくのかもしれません。

毛利軍との水軍合戦に敗れた信長を中心に次回官兵衛がどのように巻き込まれていくのか楽しみにしたいと思います。

◆官兵衛紀行◆
兵庫県姫路市
 - 英賀城土塁跡(英賀神社)