あしたまにあーな

毎日の生活に ほんのちょっとのうるおいが 届きますように



花燃ゆ 第19回「女たち、手を組む」

2015年5月 10日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

毎日の生活がギリギリの状況が続く中で今回はおんなたちのたくましさを表現する内容となりました。通商が開けたこともあり、国内に流通するモノが少なくなったことによって、希少性が高まり物価が高騰することになります。この辺りはあまり言及されることもなくさらっと終わってしまったのですが、きっとこれが人々を攘夷へ傾けるきっかけのひとつにもなったのではないかと考えられます。

そんな中、久坂たちは京にいる長井を討つことを決意し、金策に奔走するのですがなかなかお金が集まりません。とうとう魚屋で何とか食べていた亀太郎からも支援してもらうことになり、そういった見境のない状況を文は責めます。しかし、志というもとでは気持ちが通じることもなく、結果的に女性陣ががかまぼこを作って売ることによって、その支援をすることになるのです。文も加工品を売ることによって利益を出しやすいということ知っていたんでしょうね。物語ではいとも簡単に提案をして、さくっと稼いできた感じがします。

このかまぼこ隊が今回は大活躍し、結果的に亡くなってしまった亀太郎のお母さんもかまぼこ隊に所属していたため、そこまで落ち込むこともなく元気に暮らしていけるようになるというのが今回の物語の主となる内容でした。

しかし、表舞台に目を向けてみると、長井をうつ計画は頓挫し、完全にその一味とみられていた久坂が周布に進言をして、最後は長州を背負って立つくらいの宣言までしてしまうという、流れが速すぎてちょっとついていくのが大変な状況でした。おそらく次回からは長州の攘夷活動が本格化してくるものとみられますが、ちょい役で登場した西郷や、前回登場したにも関わらず今回全く姿を見せることのなかった坂本龍馬などとどのように関連を持ちながら長州が歩んでいくのか、そちらに主眼を置きながら楽しみたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 松浦松洞誕生地

花燃ゆ 第18回「龍馬!登場」

2015年5月 05日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

前回、苦渋の決断の上に寅次郎に死罪を言い渡した井伊直弼ですが、今回あっけなく桜田門外の変によってその生涯を閉じてしまいます。高橋英樹さんが前回せっかく素晴らしい演技をし寅次郎への思いを演技のなかで表現してもらっただけに、その結末があっけなくその描写もほとんどなかったのが残念でなりません。

松陰がなくなったあと、自分を含めて多くの人は歴史上の大きな人物に関心を寄せながら、この物語を見続けているのだと思います。その中で、井伊直弼という人物像を表現することもほとんどなく、はやく家に帰ろうという感じで最期も描かずに終わってしまいました。その後にお約束のナレーションにて「この事件を機に幕府の権威は大きく失墜、日本はさらに混乱の時代を迎える」としていますが、その流れも唐突感が否めません。

そのショックを引きずったまま、龍馬登場です。龍馬と言えばどうしても福山雅治を思い出してしまいますが、今の龍馬は伊原剛志さん。結構雰囲気が出ていて良い感じです。きっと彼ならこの後の物語を上手く盛り上げていってくれるのではないかと期待出来そうな感じで、次回が楽しみです。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県防府市
 - 暁天楼

花燃ゆ 第17回「松陰、最期の言葉」

2015年4月 27日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

江戸に送られた寅次郎は、自ら老中を諫めようとしたと自白したことによって、そのまま何も言わなければ刑も軽くて済んだものを、目を付けられることになります。そんな寅次郎にもの申すつもりで江戸に向かった伊之助ですが、実際に寅次郎に会うと「自分らしく生きろ」と最後の励ましを行います。これが決定打になり、寅次郎は評定の場で井伊大老の政治に対して徳がないと糾弾するのですが、実際に井伊大老が直接寅次郎に話をしたのかどうかは謎なところです。

それから間もなく死罪になるのですが、やはり高橋英樹さんほどになると違います。軽い刑が記述されていた部分に紙を貼って死罪と書き直した場面では、なんともやるせない表情をしながら無念とも思える心情を見事に表現しています。きっと寅次郎ももう少し後の時代であったら、英雄になれていたのだろうなと思える一場面でした。

これで、これまでこの物語の屋台骨を支えていた吉田寅次郎が亡くなったことによって、物語全体がどのようになってしまうのか心配です。予告編では次回から龍馬が登場することになるみたいですが、龍馬と言えば直近では福山雅治の熱演があっただけに、上手く記憶の上塗りをしてくれるか不安だったりもします。いずれ慣れてくるとは思いますが、内容も今まで以上に盛り上がることを期待したいとおもいます。

◆花燃ゆ紀行◆
東京都中央区/世田谷区
 - 松陰神社