あしたまにあーな

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花燃ゆ 第22回「妻と奇兵隊」

2015年5月 31日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

前回まで血気盛んだった久坂率いる砲撃隊も、やがてやって来た異国による報復によって一網打尽にされてしまい、結果として下関の街は壊滅的な被害を受けることになります。歴史の世界ではこの大敗によって長州は大きく舵を切って異国とともに倒幕に向けることになっていくとありますが、まだそれは先のことのようです。久坂は敗北を認めながらも、軍備を増強していくことを主張するのに対して、新たな方法を提案する高杉。

毛利敬親の判断は、高杉の作戦にのること。早速町民を集めて奇兵隊を結成します。突然髪型も変わってしまったので驚きましたが、時代の先端を行っている感を出すことには成功しているようです。そんな高杉は外国船とまともに戦っても勝てはしないということ。そのためにどうすれば良いのか考えたときに奇兵隊を結成するという結びつきが、ドラマを見ているなかでは見いだせませんでした。きっとこれから、高杉のやっていることがどのように異国と渡り歩くことになるのか分かってくるものとみられます。

今回のもう一つの大きな出来事は萩の町で、女性も土塁構築作業に混じったということ。文が発起人になったような演出ではありましたが、徐々にその輪が広がり、椋梨の奥さんを始め、とうとう藩の大奥の取締役まで登場します。この辺りは7月からの大奥編へのつなぎという側面もあったのだと思いますが、みんなで力を合わせて萩の町を守るために努力したという雰囲気を作り出すことができていました。

さて、次回は京に向かった久坂をきっかけに、動乱が始まる見込みです。文も巻き込まれていくとありますが、どのような状況になるのか楽しみにしたいと思います。

花燃ゆ 第21回「決行の日」

2015年5月 24日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

今回は、久々に江を思い出す展開となりました。久坂を追って山口まで来た文が最初に出会ったのが毛利敬親とその正室。正室からは弱気になって悩んでいる文に対してそのようなことでどうするのかと叱咤する様子でしたが、その直後に登場した毛利敬親によって中途半端に退場させられることに。さくっと自分の身辺のお世話は要らないと断りを入れます。

その後からが思い出す要因となる場面。あのときも主人公が様々な殿様に直接直談判したりしながら、さすがにそれはないのではないかと思わせる状況でしたが、今回も毛利敬親と文が直接会話をするという少し現実離れしている感が否めない状況になります。もしこれが史実に合っているのなら勉強不足なのですが、せっかく北大路欣也さんが自分の政治手法についていい話をしているのに、その相手が文というのでは少し引いてしまいます。なるべくその場に文がいることを忘れて、毛利敬親の「そうせい!」という言葉の意味を深く考えていました。
おそらく、そのまま萩の杉家にいたのでは、話として微妙と判断し表舞台に登場させたのではないかと考えられますが、それは強引だという印象を与える危険性もあるので、微妙なさじ加減が求められるのだと改めて感じます。

当の文について見てみると、久坂が京で女性に言い寄られていることを噂で聞き、さらに毛利敬親の言葉を噛みしめた上で、好きなように夫に行動してもらうことが望ましいと判断し、それを久坂に伝えます。しかし次回の予告を見る限りでは、ここで引き下がるような文ではないことがわかります。

攘夷運動を長州の立場から見てみたいと思っていたのですが、ここまでのところそのあたりは飛ばされかなり簡易な形で描かれているのが残念で仕方ありません。家茂の上洛、下関からの攻撃などもっと深く描けそうなところもあったのではないでしょうか。今後の描写の中で少しでもそういったところが明るみになれば良いなと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県下関市
 - 壇ノ浦砲台跡

花燃ゆ 第20回「松陰、復活!」

2015年5月 17日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

次第に物語は攘夷一色の世界になって行きます。まず驚いたのが、久坂玄瑞が三条実美という有力と直接話をしている部分。おそらく様々なつてを使ってこの相談事が実現したのだと思いますが、突然久坂が話す場面でその相手が三条という構図には、少し違和感を覚えました。

口内炎のため話をすることができないということを教えてもらったのが、京の芸妓である辰路という人物。彼女の中にも自分が立身出世するためには、有力者で世の中に名声をあげるような人物についていくことが最善であるという志をもっていて、その相手としてロックオンされたのが久坂でした。おそらくぶきっちょな久坂ではありますが時間をかけて徐々に彼女に近づいていくことは間違いないでしょう。その時に、主人公である文はどうなってしまうのか不安ではありますが。

そして今回、もう一つ大きな点として寅次郎の名誉が回復したことがあげられます。まだ時間が経っていないのではないかという感じもありますが、萩を中心に寅次郎の残した言葉を学びたいという者が数多くあらわれたことによって、なし崩し的に認められたという雰囲気を感じました。藩として寅次郎を罰した経緯や意志を変えるのですから、そこには毛利敬親の「久しぶりに寅の言葉が聞きたくなった」というだけではなく、理由付けをしてもらわないと、彼の死も報われないのではないかと思います。

最後のイギリス公館の焼き討ち事件に向かう高杉、久坂、伊藤たちの行進は、まるで石原軍団で登場するかのような雰囲気で、演出としてどうなのかなと感じました。みんな決意に満ちた表情のなかで、数人がにやけていたりして、ねらっている感を出してくれたのは素敵なのですが。

このように、徐々に、攘夷運動は本格化して長州の立場も難しい状況が続くことから、登場人物がどのように振る舞っていくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
東京都品川区
 - 土蔵相模跡