あしたまにあーな

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花燃ゆ 第25回「風になる友」

2015年6月 21日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

時代の流れのなかで主流ではなくなってしまった長州のなかで高杉や小田村もほんの少し前までの重役から大きく後退することになります。高杉はおなじみの野山獄に、小田村は長崎に左遷させられてしまうのですが、今回はこの2人の心の持ちようには大きな差が出たように感じます。高杉は野山獄のなかで寅次郎と同じ獄に入れられながらも半分腐りかけてしまうのですが、小田村は違いました。

長崎で商人を相手に苦労しながらも常に藩のことを考え、どんな場所にいようとも自分が今すべき事を全力でするのだと断言します。この辺りの考え方は現代にも通用する話であり自分も忘れないようにしないといけないと感じました。ただ高杉も歴史上に名を残す人物だけにここで終わるわけがありません。次回以降どのように復活していくのか楽しみにしたいとおもいます。

久坂家では、久々の平穏な時間が過ぎていました。養子に来た久米次郎もはじめは寿のそばを離れたくなく、「いとまをいただきます」という置き手紙をして家出までしてしまう始末。そこで話しかけた男性、今の時代なら変質者の疑いもあるだけにドキドキしましたが、それが久坂でした。どうも妙な演出をしたものだと思ってしまいますが、家族が出会うということを示したかったのでしょう。

しかし、それも池田屋事件によって崩されてしまうことになります。京への出発の前の夜のシーンは実に10分程度にわたって文と久坂の将来の夢物語を語り合うというものでしたが、完全にこれは成し遂げられないというフラグであることは見ている者すべてが分かってしまう程でした。きっとこの辺りで涙をさそっていたのかもしれませんが、久坂もいろいろあった人なので複雑だと感じてしまった人もいるのではないでしょうか。

次回は、いよいよ久坂にとっては最後の戦いが始まる模様です。主役級が亡くなっても物語として持ちこたえることができるかどうか見て行きたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
京都府京都市
 - 池田屋騒動之址碑

花燃ゆ 第24回「母になるために」

2015年6月 14日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

前回の衝撃的な久坂玄瑞の浮気告白から1週間。我々視聴者も文も、驚きを抑えることが出来ないまま今回に突入します。そんな中久坂家にとっては、小田村の次男を養子にするという話が持ち上がります。小田村に気持ちを打ち明ける久坂ですが、どこかに文に対する後ろめたさがあるような雰囲気であり、小田村はそんな状況を知るでもなく、いつ死んでもおかしくない状況なので言いだしづらかったと理解し、自身の次男を養子とすることを認めます。

しかし結果的に、久坂は京で何の心境の変化かわかりませんが文に対して、これからは父親としての役目をしっかりと果たすことを宣言し、すっかり心を入れ替えます。これで京でお世話になった辰路さんの出番も少なくなってしまうのでしょう。途中、寿の子供の頃の苦労話などもカミングアウトされましたが、夫婦仲という綿では小田村家も久坂家も良くなったのではないでしょうか。

一方歴史上の人物に目を向けると、高杉が京に向かったことを藩としては脱藩行為とみなし、次回からおなじみの野山獄へとつながれることになります。その責任を取って小田村は長崎に向かいます。このように政治の世界でも小田村の存在感は大きく、自分の知らない長州を見た様な気がします。そういった高杉の代わりに台頭してきたのが来島又兵衛なのですが、山下真司さんが演じるだけあって、とにかく熱い男です。過去の大河ドラマでは龍馬伝で角田さんが演じたこともあるということから、そういう人が配役されるのかもしれません。

長州が向かう道は物語のなかでは、まだまだ混沌としてよく分かりませんが、有力な人物がどのように藩をひっぱて世の中をかえていくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県防府市
 - 防府天満宮

花燃ゆ 第23回「夫の告白」

2015年6月 07日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

始まりから敏三郎の男気を感じる事ができ、見ている方も盛り上がります。敏三郎自体は歴史の表舞台に登場することはない人物だと思いますが、男子である以上困難があったとしても国のために役に立ちたいという思いは同じであり、その強い意志を汲んで快諾した父の場面も最高でした。こうした詳細に聞かなくても、志を支えるというマインドを持つことが出来たら人間は素敵なんだろうなと感じるシーンでした。

その敏三郎を呼んだ高杉晋作が率いる奇兵隊ですが、京都での八月一八日の政変を聞いて戦に行こうという無謀な作戦を言いだし完全に自分を見失っているところに、小田村がやって来て諫めながら藩の重職に就くように話をします。この辺りの流れは完全にこの物語ではお約束になっていて、高杉や松陰などが頭に血が上っているときに、冷静で流れを正しい方向に持って行こうとする小田村という構図が定まっているような気がします。今後もきっと何度となくこの構図が出現することでしょう。

そして今回のその時がやって来ます。題名ともなっている「夫の告白」とは何か。それは京にいる辰路ととうとう一夜をともにしてしまったことを文に告白するというものでした。いつも以上に辰路との絡みシーンが多いなとは感じていて隣で見ていた奥さんもあからさまな嫌悪感を醸し出していたのですが、その時はやっぱり想像通りでした。この時代であるということを差し引いても少しヤバイ状況でしょう。大河ドラマでこういう話題が出てくる違和感を感じつつも、この先この夫婦はどうなってしまうのか気になるところです。

◆花燃ゆ紀行◆
京都府京都市
 - 堺町御門

広島県福山市
 - 太田家住宅