花燃ゆ 第35回「孤高の戦い」
自分のように歴史の表舞台を中心に見ているひとにとっては、なんだか物足りない気持ちになったのではないでしょうか。題名の意図は最後の方に美和の口から明らかになり、高杉のことを示していることがわかるのですが、松陰や久坂など様々な人の思いを背負って戦っている戦である幕長戦争(ちなみに、この言葉初めて知りました。今まで第2次長州征伐と習ってきたので)の描き方がもの凄くチープすぎて涙が出る程なのです。
危うくナレーションで終わるのではないかと思ったほど、攻撃のシーンなどを割愛する場面が多く、大河ドラマの醍醐味である戦のスケールなどは全くなかったのが残念でした。丙寅丸が冨士山丸を攻撃するシーン、小倉城を攻めるシーン、周防大島の戦いなど、戦いの前と後だけを簡単に説明して結果を伝えるなど突っ込みを入れたくなる場面は数多くありました。
では物語の中心である美和周辺ではどうかというと、兄から教えてもらったという守り方をなかで披露したり、昇進したりとほぼ無風な感じで、これがしばらく続きそうです。
さて次回はとうとう高杉もいなくなってしまう模様です。きっと今回ちょいダシしていた辰路さんの子供について、高杉から美和に暴露するのでしょうが、高杉がいなくなってしまったら物語の面白さをどこに見いだしていけばしばらく悩んでしまいそうです。次への興味を持たせてくれる内容が登場してくれることを願ってやみません。
◆花燃ゆ紀行◆
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