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花燃ゆ 第35回「孤高の戦い」

2015年8月 30日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

自分のように歴史の表舞台を中心に見ているひとにとっては、なんだか物足りない気持ちになったのではないでしょうか。題名の意図は最後の方に美和の口から明らかになり、高杉のことを示していることがわかるのですが、松陰や久坂など様々な人の思いを背負って戦っている戦である幕長戦争(ちなみに、この言葉初めて知りました。今まで第2次長州征伐と習ってきたので)の描き方がもの凄くチープすぎて涙が出る程なのです。

危うくナレーションで終わるのではないかと思ったほど、攻撃のシーンなどを割愛する場面が多く、大河ドラマの醍醐味である戦のスケールなどは全くなかったのが残念でした。丙寅丸が冨士山丸を攻撃するシーン、小倉城を攻めるシーン、周防大島の戦いなど、戦いの前と後だけを簡単に説明して結果を伝えるなど突っ込みを入れたくなる場面は数多くありました。

では物語の中心である美和周辺ではどうかというと、兄から教えてもらったという守り方をなかで披露したり、昇進したりとほぼ無風な感じで、これがしばらく続きそうです。

さて次回はとうとう高杉もいなくなってしまう模様です。きっと今回ちょいダシしていた辰路さんの子供について、高杉から美和に暴露するのでしょうが、高杉がいなくなってしまったら物語の面白さをどこに見いだしていけばしばらく悩んでしまいそうです。次への興味を持たせてくれる内容が登場してくれることを願ってやみません。

◆花燃ゆ紀行◆
広島県広島市
 - 旧国泰寺愛宕池

山口県周防大島町
 - 幕府軍の砲弾跡(浄西寺)

福岡県北九州市
 - 小倉城

花燃ゆ 第34回「薩長同盟!」

2015年8月 23日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

数年前の龍馬伝や篤姫などで、今回とは違った立場の人々から見た薩長同盟について見てきたので、今回は長州の立場からみた薩長同盟が見れれば儲けもので、主に美和に関わりのある人々がどのように考え振る舞っていくのかが主流になっていくだろうと考えていました。実際には、薩長同盟に向かって毛利元徳はやたらと美和の意見を求めている様子に違和感を覚えました。

政治に関して女性にアドバイスを求めるというのは正室である銀姫にするのが流れとしては自然だと思うのですが、そこに意見を求めることなく幾度となく美和に聞きます。しかも毛利元徳だけでなく、高杉も小田村もなぜか美和に意見を聞きたがる様子に、一体彼女は何者なんだろうとさえ思ってしまいます。

ポイントとなる薩長同盟は、やはり微妙な感じでした。最後は西郷と桂が握手をしてナレーションでかぶせて薩長同盟が成立したことを伝えるという非常に簡素なモノだったのが残念でなりません。

そんな中、美和周辺の人物に関して動きがありました。1人はお父さん。物語全般にわたり良い感じで落ち着きを与えてくれていた長塚京三さん演じる杉百合之助。前回の神のような内容でもう出てくることはないと思っていたのですが、今回も登場してくれました。しかし、衰弱は進んでいてとうとう亡くなってしまいます。この世を全うした幸せな人生だったのではないでしょうか。亡くなった人でいうと椋梨藤太も時同じくして捕らえられた者をかばい、全ての責任を背負って亡くなっていきます。この辺りの責任の取り方は立派だと感じました。

さて次回は、高杉たちが幕府軍を迎え撃ちます。その高杉には病の兆しが早くも出ていますが、どこまで持つかが見所でしょう。次回も楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
福岡県太宰府市
 - 延寿王院

京都府京都市
 - 小松帯刀寓居跡(推定)

花燃ゆ 第33回「花となるために」

2015年8月 16日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

前々から控えめな演技でありながら存在感抜群の杉百合之助を演じる長塚京三さんに注目していたのですが、最後の最後に素晴らしい演技を見せてくれました。優しく家族の無茶を見守ってあげるという立ち位置は、その当時においてなかなか出来ることではなかったでしょう。寅次郎もそうですし、敏三郎もそうでした。そして奥に入るという文も見送り、自分は農作業に励むという今までの父親像にはないものだったので、衝撃をうけたものです。

その百合之助が今回の最後(おそらく)を迎えます。桜を例えにして、家や家族という縛られた世界から解き放たれていくのが望ましいと語ります。そしてこれまで寅次郎の世話をして欲しいということを言ったばっかりにこの家に縛ってしまったことを後悔しながらも、優しい時間が過ぎていきます。この物語始まって以来の感動的な場面であり、思わずボロボロないてしまいました。おつとめに戻る美和を優しく見送る両親。最後までこの両親の周りにはそんな包み込んでくれる優しい雰囲気が醸しだれていました。

政治の世界では、椋梨が表舞台から追われることになります。それは梅太郎が毛利敬親に対して直接訴えを行ったことによって実現したということなのですが、藩主が1人の意見を聞いただけでそのような大きな振る舞いをするのか少し謎なところです。この辺りの史実がどうなっているのか興味深いところではありますが、どちらにせよ、そんな椋梨の行動を要因していたのも毛利敬親が「そうせえ」と言っていたことが要因なので、一切の責任は毛利敬親が追うべきところのような気もします。

さて次回は、徐々に権力が増していく美和ととともに気になるのが、薩長同盟。以前にちょい出しで登場した坂本龍馬が再登場し暴れまくることでしょう。龍馬伝での福山雅治の熱演もまだ脳裏に残っていたりするので、どのような差を出すことが出来るのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 東光寺