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花燃ゆ 第11回「突然の恋」

2015年3月 15日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

規模を拡大しつつある松下村塾に登場したのが前原一誠でした。彼は周囲の塾生とはちょっとだけ考え方が異なっていて、貧困に対して問題意識を持っていて自分がどうすることが正しいのか悩んでいたのですが、そこに松陰は進んで意見を聞きながら、さらに松陰自身も最新の自分を反省します。このように自分の考えに固執することなく間違っていると思えば、例え生徒であっても間違えを認めるという姿勢こそが、彼を偉人として後世にたかり嗣がれるゆえんなのかもしれません。

さらに今回のもう一つの見所と言えば、重臣達のパワーバランスが少しずつ変わっていく様子を見ることができたところでしょう。椋梨藤太を中心とするグループが権力を持っていた藩政ですが、幕府への意見書を提出する際にギリギリで自分の主張を述べる小田村に呼応するように周布政之助たちが意見を同調し、条約締結を諫めるという方向でかたまります。これによって椋梨は失脚するような形になってしまいます。

と、松陰に関する話はここまでで、これからは文の恋愛話一色になっていきます。たしかに文は今回どの大河ドラマの主人公なので、この初めの夫になる人とのなれそめなどは大切な場面だとは思いますが、ほとんど彼女がメインであることを忘れていた自分としては、久しぶりにメインに登場し久坂玄瑞のことを気になり出す描写のところで、どうしても以前の江を彷彿とさせるホームドラマ感を感じてしまいました。久坂のことを周囲もからかったりしながら完全にお互いが惹かれ合っている様子を見ていると、この部分こそナレーションだけでいいのではないかと思えてきます。

次回は、結婚後の生活が待っているようですが、色々ありそうな雰囲気。どうなっていくのか、そして松陰の動きにも注意しながら見たいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 萩反射炉

花燃ゆ 第10回「躍動!松下村塾」

2015年3月 08日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

劇団ひとりが前回から露出度を高めていますが、完全に彼の独自のワールドを作り上げていて主役である吉田松陰でさえもかすんでしまう程の活躍ぶり。やはりピン芸人としてはこういう状況もチャンスに変えてしまうだけの存在感をもっているということなのでしょう。表情や動きなどが他の人物とは全く違うほどのキレを持っていて、このまま伊藤博文に関するドラマになってもいいのではないかと一瞬思ってしまうほどです。

物語としては、今回は長州のなかに閉じていて、江戸に出て勉強したいという吉田稔麿に松陰は志を問い詰めます。しかし吉田稔麿はいけば何とかなると思っていたので答えに窮してしまうのですが、自問自答を繰り返し人々の生活のなかにある生の声を通じて日本の活路を見いだしたいという志を持つようになり、それを松陰に伝えます。ところが、松陰はもともと罪人でありそんな門下生を江戸に連れて行くことはできないと椋梨は考えます。この辺りは秩序を考えるとある意味当然の判断と言えると思います。

そのあたりを上手く調整してくれたのが小田村ですが、この時もこれからもちょっと彼の真のおもいがどこにあるのかわからないところがあり、不気味な存在です。今は吉田稔麿のために江戸行きを進言してくれたり、一方で椋梨には上手くいっていたりしながらバランスを取っているのですが、この先どっちに転ぶのか気になるところです。

さて、次回は存在感を失っていた文の恋愛話。盛り上がるのかどうか分かりませんが、物語としては一つの山場を迎える模様なので、どういう風に描かれるのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県光市
 - 伊藤博文生家

山口県萩市
 - 吉田稔麿誕生地

花燃ゆ 第9回「高杉晋作、参上」

2015年3月 01日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

どんどん勢いが増していく寅次郎の私塾ですが、それと呼応するように藩からも厳しい目線で見られはじめるようになります。考えて見ればそれは自然で、寅次郎は罪人の身でありそのような人が身分の低いものを集めて知識をつけようというのです。この時代は明確な身分制度があり下級のものは政治に口を出すことなどできず、そのため初めからそのようなことは考えもしなかったのです。しかし、寅次郎のように農民などのこれまで学問を学ぶ機会のなかった人々に学ぶ機会を与えるというだけで、藩や幕府に余計な批判がされる可能性があるのですから、椋梨のような人物が考えることはきわめて自然だといえます。

今は、久坂や高杉、伊藤といった人物が続々と集結し大きくなっていく寅次郎の私塾ですが、これ以上大きくなり、門下生が何らかの言論を藩や幕府にいうことによって、事態はいつでも悪化する危険性をはらんでいるのだと思います。できれば、そういった逆の面からの見方もあると、フラグになるだけでなく楽しめるのではないでしょうか。

そんな松下村塾絡みは非常に面白く映るのですが、やはり文周辺の出来事となると、以前の江のように恋愛ものや感情もの、ホームドラマものを思わせる内容だなと感じてしまいます。例えば、文のことを気になりだしている久坂が、文を泣かしたと高杉にけんかをしかけたり、文の弟が大人になって姉のお節介を辞めて欲しいと訴えたり。これって、大河ドラマなんだろうかと思ってしまうのですが、この辺りはさらりと流してしまうのがいいのかもしれません。

さて、次回は松下村塾が繁栄を極めます。伊勢谷友介さんの撮影も終わったというニュースもありますが、もうしばらくその自由な言論が続きそうです。個人的には劇団ひとりがドラマのなかでどのような笑いを誘ってくれるのか楽しみにしたいところです。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 高杉晋作誕生地