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花燃ゆ 第14回「さらば青春」

2015年4月 05日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

とうとう井伊直弼による安政の大獄が幕をあけます。高橋英樹さんが少ない登場ながらも存在感をバリバリ出して幕府は正しいのではないかと思えてしまうほどの説得感に圧倒されながら物語はスタート。その中でまずやり玉に挙がったのが京にいる梅田雲浜たちでした。一斉に捕らえられてしまうのですが、何とか同席していた久坂玄瑞は逃げることに成功します。

この後、久坂玄瑞のもとに高杉晋作や桂小五郎などがやって来るのですが、そこで桂が言った一言は「時代の流れを見誤るな。ここで下手なことをしたら吉田松陰先生たちも捕らえられるのだぞ」でした。まさにこれは的を得ていて、無茶な言動は事をなすときにやってはいけないことであり、結果として上手くいかないのです。しかし、当の寅次郎は間部詮勝の暗殺を企て、これまでなんとか藩にかばってもらえたのも完全に水の泡になってしまいます。

途中で文もいっていましたが、松下村塾は身分など関係なく全ての人が自分の志を見つけ議論する場所だったはずなのですが、人を殺めるための打ち合わせをする場所になってしまったということ。現在、吉田松陰は多くの人に尊敬される人物になっていますが、世の中を変えていくためにはここまで過激な言動をする必要があったのかと考えてしまいます。

松陰のような人物がいたからこそ、その弟子達は世を変える動きを成し遂げることができたのは確かですが、彼自身はきっと過激すぎて安政の大獄がないとしても生き残ることは難しかったのではないでしょうか。結果的には世の中は良い方向にいったと思いますが、もし松陰の描く未来が日本を滅ぼす結果になったとしたら怖いなと感じました。

寅次郎は再び野山獄に戻され、松下村塾も廃止になった次回、どのように物語が進んでいくのか楽しみにしたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
滋賀県彦根市
 - 埋木舎

花燃ゆ 第13回「コレラと爆弾」

2015年3月 29日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

これまで幕末を舞台にした大河ドラマをいくつか見てきましたが、今回新たな発見がありました。それはアメリカ船から持ち込まれたというコレラ菌が日本に猛威をふるっていたという事実。その悲惨さをきくという少女によって伝える演出はうまいなと感じました。

こういう出来事があると、そんな病原菌をもたらす異国に対して激しい嫌悪感と恐怖感を感じるのは仕方の無い面もあると思います。尊王攘夷運動の盛り上がる要素としてコレラのことを把握していなかった自分としては、国民感情として異国を打ち払えという気持ちに新しい考え方を持つことができた内容となりました。

徐々に反体制派の一躍をになうようになって行く松下村塾の面々ですが、なかでも久坂玄瑞の藩命に違反して京へ向かう行動と、爆弾騒ぎ、そして寅次郎の何かを決したような表情から、きっと遅からず潰されてしまうことになるのだろうという感じさせます。

その中でも心に響いたのが寅次郎の言葉「戦いとはいくさだけではない。屈しない心を持つことなのだ。」これは響きました。屈しない心というものは、ただ単に誰かに言われたりしてやるだけでなく、自分で何かを成し遂げようと自ら行動することなのだと理解しました。そう考えると現代にも吉田松陰の言葉は意味を持ってくるのではないでしょうか。

さて次回からとうとう安政の大獄が始まります。あまりにも有名な歴史なのでどうなってしまうのかは分かりますが、それに至るまでの道筋や人々の思いを見てみたいと思います。

◆花燃ゆ紀行◆
福井県小浜市
 - 梅田雲浜先生誕生地碑

京都府京都市
 - 梅田雲浜邸址

花燃ゆ 第12回「戻れないふたり」

2015年3月 22日 By: rainbow Category: 2015年_花燃ゆ No Comments →

今回は、文と久坂玄瑞の婚礼に関する話題でした。見終わった率直な感想としては、歴史ドラマとして見るのではなく普通のドラマとしてみるのであれば、今回は大きなターニングポイントであったということ。

それはこれまで自由気ままに生きてきた主人公の文という人物が今回明確に志として久坂とともに生きて行き支えていくのだと自覚したことが大きいと思います。結婚してからもしばらくは久坂の気持ちを感じることが出来なかった文は、久坂が江戸に行き離ればなれになってしまうという状況のなかで「議論」することにより、久坂の本心と優しさに触れることができたのです。

長州藩としては、前回まで権勢をふるっていた椋梨が今回は一切登場せず、代わりに周布の露出がものすごく高まります。周布が長州にとってプラスに働くような振る舞いをするのかどうか、自分のなかではちょっとした楽しみになっています。今のところ小田村など優秀な人物が周りにいるのでいいかもしれませんが、今後は幕府に対してどのような態度をするのか気になるところです。

そして気になるのが吉田松陰です。前回までは松下村塾のなかで中立的な立場で議論を活発化させていましたが、今回の最後の方からは久坂を利用してものすごく過激な行動に出ようとしています。

おそらく次回以降はこの傾向が強まるのではないかとみられることから、松陰が大老となった井伊直弼に目を付けられるのは仕方ない面もあったのかなと思わせるような布石が今回打たれたような気がします。

◆花燃ゆ紀行◆
山口県萩市
 - 久坂玄瑞誕生地