あしたまにあーな

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江 -姫たちの戦国- 第19回「初の縁談」

2011年5月 22日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

浅井三姉妹の恋物語第2弾、前回は茶々でしたが今回は初です。これで一通り三姉妹全部に恋バナが展開されることとなりました。この時代の結婚は政略結婚が一般的であり、そおういった流れをおしとめ自分の好きな人と結婚できるという今では当たり前になっていることがなかなかできない時代でした。その時代にあって、初は京極高次のことが好きになり、自分が好きだったお菓子も高次が嫌いだというので控えるほど。

それでも、どうせ結婚できないだろうという思いから高次に冷たく当たってしまったりします。このあたりのドキドキ感は、初というよりも水川あさみが出演しているドラマとして見た方がしっくりきます。そのつらさからか、初は高次との仲を何とか取り持ってくれないか茶々を通じて秀吉にお願いできないか言ってしまいます。

茶々としては妹の人生最大の願いなので、無視する訳にもいかずに秀吉の所に行きます。見返りを求める秀吉は本当にヤバイ顔をして迫ったりしますが、そういった人間性に茶々はどんどん惹かれていったのかもしれません。こうして少しずつ仲が深まっていくのかもしれません。

ここまで見てくると、初の結婚話は茶々と秀吉の仲を深めるための効果的な演出にすぎなかったのではないと思えてきます。確かに初が嫁ぐ時の描写はほんの数十秒で完了しており、江のときよりも圧倒的に少なかったように思えます。

初が去った後、意を決した茶々は秀吉のもとを訪れ、側室にはなれないが自分の身を捧げるといいます。ものすごい決心だったにも関わらず、力ずくで手に入れるつもりはないと自らの思いを語るあたり、秀吉も猛者だなと思います。確かに女性としては嬉しい展開ですよね。脚本家もこういう秀吉を理想としているからなのかもしれません。

こうして、今回の時間の9割くらいは恋愛模様、というか主人公の江でさえもほとんと登場せずにお邪魔虫になっている状況のなかで、この先どのように盛り上げていくのか謎な部分が大きいです。聚楽第で家康と秀吉の場面が唯一の救いでした。この当たりの場面は天地人で出てきた笹野高史、小栗旬、松方弘樹のイメージが強く、後に家康にこてんぱんにやられて怒る三成を思い浮かべながら、歴史の表舞台がどこかでやってくることを願って次回も見続けたいと思います。

◆江紀行◆
京都府京都市
 - 聚楽第(中立売通裏門通角)
 - 黒田如水邸址
 - 錦市場
 - 出世稲荷神社

江 -姫たちの戦国- 第18回「恋しくて」

2011年5月 15日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

タイトルの通り今回は完全にすべてが恋愛模様に関する大河ドラマになりました。今までの大河ドラマでも恋愛模様が描かれていたことは何度もありましたが、今回はレベルが違います。茶々だけでなく初や江までも恋する乙女状態になってしまい、淡いピンク色のはずがそれが重なってものすごく濃い赤色になってしまったように感じます。

まず江が気になった男性は秀勝でした。EXILEのAKIRAという大河ドラマとどのように関係するのだろうと思ってしまうキャスト。実際に見てみると、大河ドラマに似合っているというよりはむしろAKIRAそのものが出演している普通のドラマのように感じます。上野樹里をみてもそう感じるのであまり違和感を感じないのはそのためだと思います。恋愛をするというよりも、なんかお互いにそれに気がついておらずフラグが立っただけというイメージでしょう。本番はもっと先にあるとナレーションのお市がネタバレしていました。

次に初ですが、今までどうしても江と茶々の間に挟まれ、お菓子を食べているだけというイメージがあったのですが、とうとうマジで恋する状況になりました。龍子に対してダメ出ししていたにも関わらずいざ出会ってみると一目惚れしてしまうというお約束をやってくれます。イケメンには弱いというイメージ通りのキャラ設定で、次回はガンガン攻めていくことになるでしょう。唯一の不安要素は、初が大好きなお菓子を京極高次が大嫌いであるということ。食べている姿を見るだけで胸ヤケをするというのですから、初もお菓子を絶たないといけなさそうです。

そして、最も怪しいのが茶々でした。前々から秀吉に気に入られていることが分かっていながら、自分は憎しみで復讐をするために、千利休から一枚上手になりなさいと諭されて大人しくなった経緯があります。本当に今でも憎んでいるのか、必死に恋をしてしまいそうな自分を律しているのか、今のところ判断に迷うところではあります。いずれにせよ、秀吉からの側室依頼に対して明確にNOをつきつけ、秀吉の思いっきり振ります。秀吉の落胆ぶりは何とも思わないのですが、北政所の憂いが気になるところです。江よりもむしろこっちの方が気になってきました。

今回も、歴史上の大きな出来事である九州征伐についてほとんど触れられないまま、完勝したことだけを伝えているのにがっかりしました。それも、秀勝と高次という江・初の恋愛対象者の働きを通じてちょっとだけ伝えられた戦況でしか視聴者は把握できませんでした。島津義久や大友宗麟の動きや考えなど、もう少し歴史的な状況を伝えてくれないと大河ドラマを見ているという十分な満足感を得られないというのは自分だけではないと思います。

次回は、今回の続きで初に焦点が当たりそうです。ここにどのような演出を加え1話分として成立させるのか、楽しみにしておきたいと思います。

◆江紀行◆
滋賀県高島市
 - 琵琶湖
 - 乙女ヶ池
 - 大溝城跡
 - 天守台跡

江 -姫たちの戦国- 第17回「家康の花嫁」

2011年5月 08日 By: rainbow Category: 2011年_江 No Comments →

前回、強引な方法を使って関白の内定をGETした秀吉ですが、それに引き続き今回は正式に通知を受けて名実共に関白殿下となります。それに伴って、人の名前および読み方も微妙に変わっていき、おねは北政所、秀吉の母なかは大政所となります。千宗易は千利休と名を改めなじみ深い名前となりました。名前自体は外見なのですが、それによって内面も微妙に変わっていくような気がします。そういう思いもあって今まで慣れ親しんだ名前を変える行為をよくしたのかもしれません。

今回のメインテーマは徳川家康です。自分が関白になったにも関わらず、上洛をして直接あいさつをしようとしない家康に対して、秀吉はいらだちを募らせます。こんなときに登場するのが江でした。どうしたらいいかと関白殿下が直々に江に対して相談することになります。またも出ました、このパターン。これで2度目になります。江は言いたいことを思いっきり述べた後に、自分が大切にしているものを差し出さなければ相手もなびかないと語ります。

このアドバイスの結果、秀吉は妹の旭を家康のもとに嫁がせ、それでも上洛しないので母を差し出します。このシーンで家康は、「負けた」といって上洛することになりますが、どのような心理的側面があったのか、いまいち分からず消化不良な状況になってしまいます。いずれにせよ、江のアドバイスは今回も成功することになるのでした。

それにしても嫁ぐことになった旭は本当にかわいそうです。兄のためとはいえ、今まで仲むつまじく暮らしていた夫と離縁させられ、慣れないおめかしをした上で(この無理さ加減は、この後の母の厚化粧でもしっかりと表現されています。)知らない場所に送り込まれます。軽くあしらう家康はさすがでした。

今回は、次回以降の展開に対して様々な伏線が張られる内容となりました。例えば、AKIRAが演じる秀勝の登場です。後に江の夫となることから、AKIRAというイケメンを配置し強烈な初対面を演出します。

そしてもうひとつは、秀吉の茶々への思いでしょう。前回少しだけ秀吉に心を動かされた茶々でしたが、今回は完全に心を揺さぶられることに。次回は無事にゴールインするだろうというレベルまで達しました。

こうした伏線もあり、少しずつ盛り上がりを見せていますが、歴史的に見て本当にそうだったのかという謎は深まるばかり。今回は信長の亡霊は登場しませんでしたが、こういった場面が数多く出てくるようだと、怪しさは急上昇してしまいます。安心してみられる日を静かに待ちたいと思います。

◆江紀行◆
静岡県浜松市
 - 浜松城跡
 - 浜松城公園
 - 野面鼓の石垣
 - 五社神社・諏訪神社
 - 徳川家康の像