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江 -姫たちの戦国- 第18回「恋しくて」

2011/05/15 Category: 2011年_江

タイトルの通り今回は完全にすべてが恋愛模様に関する大河ドラマになりました。今までの大河ドラマでも恋愛模様が描かれていたことは何度もありましたが、今回はレベルが違います。茶々だけでなく初や江までも恋する乙女状態になってしまい、淡いピンク色のはずがそれが重なってものすごく濃い赤色になってしまったように感じます。

まず江が気になった男性は秀勝でした。EXILEのAKIRAという大河ドラマとどのように関係するのだろうと思ってしまうキャスト。実際に見てみると、大河ドラマに似合っているというよりはむしろAKIRAそのものが出演している普通のドラマのように感じます。上野樹里をみてもそう感じるのであまり違和感を感じないのはそのためだと思います。恋愛をするというよりも、なんかお互いにそれに気がついておらずフラグが立っただけというイメージでしょう。本番はもっと先にあるとナレーションのお市がネタバレしていました。

次に初ですが、今までどうしても江と茶々の間に挟まれ、お菓子を食べているだけというイメージがあったのですが、とうとうマジで恋する状況になりました。龍子に対してダメ出ししていたにも関わらずいざ出会ってみると一目惚れしてしまうというお約束をやってくれます。イケメンには弱いというイメージ通りのキャラ設定で、次回はガンガン攻めていくことになるでしょう。唯一の不安要素は、初が大好きなお菓子を京極高次が大嫌いであるということ。食べている姿を見るだけで胸ヤケをするというのですから、初もお菓子を絶たないといけなさそうです。

そして、最も怪しいのが茶々でした。前々から秀吉に気に入られていることが分かっていながら、自分は憎しみで復讐をするために、千利休から一枚上手になりなさいと諭されて大人しくなった経緯があります。本当に今でも憎んでいるのか、必死に恋をしてしまいそうな自分を律しているのか、今のところ判断に迷うところではあります。いずれにせよ、秀吉からの側室依頼に対して明確にNOをつきつけ、秀吉の思いっきり振ります。秀吉の落胆ぶりは何とも思わないのですが、北政所の憂いが気になるところです。江よりもむしろこっちの方が気になってきました。

今回も、歴史上の大きな出来事である九州征伐についてほとんど触れられないまま、完勝したことだけを伝えているのにがっかりしました。それも、秀勝と高次という江・初の恋愛対象者の働きを通じてちょっとだけ伝えられた戦況でしか視聴者は把握できませんでした。島津義久や大友宗麟の動きや考えなど、もう少し歴史的な状況を伝えてくれないと大河ドラマを見ているという十分な満足感を得られないというのは自分だけではないと思います。

次回は、今回の続きで初に焦点が当たりそうです。ここにどのような演出を加え1話分として成立させるのか、楽しみにしておきたいと思います。

◆江紀行◆
滋賀県高島市
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