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購入の向こう側にあるものを伝える

2011年9月 22日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

深夜にテレビをつけてみると、ほとんどの番組がテレビショッピングになっています。番組製作費用を安く抑えられ、かつ収益をもたらすショッピング番組はテレビ局にとってもメリットが高く、視聴者もほしい商品に出会えたりするので、双方にいい面が現れています。

そんなテレビショッピングの中でも、抜群の知名度を誇るのが「ジャパネットたかた」でしょう。社長の高田明さんの軽快なトークは、見る側に楽しさと面白さをもたらしてくれています。この人のエッセイでおもしろいことが書いてあったので紹介したいと思います。

◆ 向こう側にあるもの

高田さんは、工学部出身のばりばり理系人間。自分を含めて理系人間というものは、誰かに何かを紹介するときに必ず、性能的にいかに優れているか、機能が盛り込まれているか、業界の中でナンバーワンであること等を説明しがちになります。かつて高田さんが洗濯乾燥機をテレビショッピングで紹介した際に、洗浄能力が高いことを様々な実験を通して説明したそうなのですが、視聴者からの反応はさっぱりだったといいます。

このことがきっかけで、高田さんは視聴者が求めているものを見つけたそうです。それは「それを買った人がどのように使えば楽しい生活が待っているか」を伝えてあげる事だといいます。先の洗濯乾燥機では、洗濯と乾燥を機械に任せることによって得られるもの、それは自由な時間です。この自由な時間を使って、自分が好きなことを楽しむための時間のゆとりが広がっています。これを視聴者に伝えてあげるのです。

ビデオカメラであれば、買ったらお父さんやお母さんをとってあげてほしいと高田さんは言います。子供は成長してから自分の昔の映像などあまり見ることはないが、自分の両親が若い頃の映像は、かけがえのない両親への贈り物になり、自分の思い出にもなるのだそうです。

◆ Simple is Best

ある日、ジャパネットたかたの販売員の方が100冊以上の紙の辞書分の情報が入っている電子辞書をどのように訴求しようか悩んでいたそうです。結局本棚に並べたのですが、高田さんはこれではたくさん入っていることを伝えられないと考え、本棚から辞書を取り出して平積みにしていったといいます。背の高さを超えたあたりで崩れ落ち、その後ににこっと笑って「ほら、こんなにたくさんはいってる」と言ったところ、その直後から注文が波のように押し寄せてきたといいます。

また、とある電子機器を紹介するさいには、本番中に商品をアシスタントから受け取る際に、わざと床に落としたそうです。周囲のスタッフは青ざめてしまいますが、カメラマンはこのアドリブを知って知らずか、高田さんの顔をアップに。すると、高田さんは「こんな風に落としても壊れないんですよ」と説明したそうです。

このように、商品の魅力をシンプルに伝えてあげること、細かい説明も必要なんですが訴求力が最もあるやり方だと思います。

シンプルに、かつ使ったときの喜びを具体的に伝える。それこそが、ジャパネットたかたが他のテレビショッピング番組よりも人気を得ている大きな要因なのです。誰かになにかを使える場面は、自分たちの日常生活の中にも必ずあります。そのときには、自分が提供した情報やものを相手がどのように使ってほしいか、どんなメリットがあるのか、それをシンプルに伝えてあげることが大切なのです。

【参考】be on Saturday 2011/8/6

ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密 ジャパネットからなぜ買いたくなるのか? 一番売れた生放送の秘密
(2010/10/21)
荻島央江

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まずは時間厳守を

2011年9月 21日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

「打ち合わせの開始時間が10時」

このときの10時という時間は何を意味するものでしょうか。こうやって改めて考えてみると当たり前のことではありますが、10時から「打ち合わせが開始される」ことを意味します。間違っても、10時に集まり始めることではありません。

誰もが頭ではわかっていることであっても、なかなかそれを実行することができません。時間になったから席を立って打ち合わせが行われる場所に移動しよう、前の打ち合わせが10時までなので、ぎりぎりまで議論しよう、こういったぎりぎりな状況が、少しずつ打ち合わせ自体の開始時間を遅らせていきます。

参加人数が数人であれば、そんなに遅くならずに数分の遅延で始めることができるでしょう。しかし、これが10人以上の打ち合わせになると、開始時間は簡単に5分、10分と遅れていきます。自分が打ち合わせに遅れるということは、その分だけ自分を待っていて稼働が発生し多くの人に時間の無駄を生じさせてしまいます。

先日、あまりにもルーズな状況に思わず注意喚起をしました。これによって、自分への戒めにもなりますし、少しでも時間を守るという当たり前の行動が定着すればいいと思っています。

以上から、改めて以下のことを意識しておきたいものです。

・ 常に5分前には打ち合わせ場所に到着して待とう。
・ 次の打ち合わせがある時、主催者ならぎりぎりにならないように切り上げましょう。参加者であれば途中退席もやむを得ないと思います。

社会人として時間厳守は最低限のルールであることを忘れずに、自分の行動を振り返ってみたいと思います。

人は、,なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書) 人は、,なぜ約束の時間に遅れるのか 素朴な疑問から考える「行動の原因」 (光文社新書)
(2010/08/17)
島宗 理

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リーダーに求められる3つの行動

2011年8月 27日 By: rainbow Category: ビジネス No Comments →

久しぶりに同期数名と当時の上司とともに飲む機会がありました。その上司は人間として非常に魅力的な人物であり今の会社に入って最も尊敬している人の一人でもあります。話し始めると非常に長いという面はありますが、リーダーとして部下をしっかりと引っ張ってくれるリーダーシップがあるのです。

そんな飲み会の中で彼が教えてくれたのですが、リーダーになる人が求められることは大きく3つあるといいます。その3つについて紹介したいと思います。

1. ビジョンを指し示すこと
 自分がどういう方向に向かって推進していきたいのかを部下に示します。これがあると、部下としては大きな方向性が狂わない限り自主的に突き進んでいくので、組織として統一感のある動きを実現することができるのです。

2. 障害となるものを取り払うこと
ビジョンに向かって進めているとどうしても解決が困難な壁が出てきます。リーダーはその権限をこのときに利用し、様々な手を使って排除してあげます。肩書きや権限はこういった困難を一つ上の立場で解決することができるツールなのです。

3. 部下の失敗の責任をとること
部下がビジョンに向かって仕事をしていると当然、失敗することもあります。それを頭ごなしにしかり飛ばすのではなく、その失敗の尻ぬぐいをリーダーはしてあげるのです。こういう動きをリーダーがしてあげる事によって、部下は安心して業務を遂行することができるのです。

こういったマインドを組織に浸透させることができるのは、リーダーとして組織に入って3ヶ月が限度だといいます。それ以降は周囲も変わりづらくなり、自分自身もまた固定観念にとらわれ始めてしまいます。

さらに、その上司はいいます。顧客満足度の向上を目指すのであれば、まずは働いている人の満足度を上げることが大切で、そのためには自分自身の家族への満足度を高めることが根底で求められるといいます。家族を大切にして満足させられない限りお客さまの満足度を上げることなど、できはしない。納得の一言です。

リーダーたるものの考え方、そして企業人としての考え方、それだけでなく人間としてあるべき考え方を教わる絶好のお手本が近くにいる自分はすごく幸せ者なのだと思います。あとは実践できるかは自分次第。努力あるのみです。

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