池上彰さんに学ぶ情報収集術
様々なメディアでニュースをわかりやすく解説してくれている池上彰さん。池上さんのおかげで取っつきにくい話題でも理解することができ、興味を持つことが出来た経験を持つ人はすごく多いと思います。
深い専門知識、日本史・世界史の理解、相手の望むものを察する力をもっている池上さんの書籍から、どのように彼が情報を集めて自分の言葉にしているかを学び、その一つでも自分のものにすることができればと思います。
■1:新聞とインターネットでバランスよく情報収集
池上彰さんと佐藤優さんの共著「新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方」によると、池上さんはニュースをチェックする際に、必ず複数のニュースソースをチェックしているといいます。一つの方向性だけでなく、違った角度から物事を考えることによって、中立的な立場で判断することができるのです。
しかし、なかなかこれを実践することは大変でしょう。池上さんは毎朝10紙に20分で目を通すそうですが、これを素人がやろうと思っても挫折してしまうでしょう。大切なのは、ニュース素材のなかで意見が入っているものに対しては、「本当にその考え方って正しいのかな?」と疑問を持つように心掛けてみる、ということをやってみることだと思います。
■2:海外ニュースの収集は効率的に
「池上彰の宗教がわかれば世界が見える」から、まずは世界の宗教について学んでみるのがいいとのこと。今世界では様々な問題が起こっていて、宗教に関連することも多くあります。なぜそのような行動をしているのか、背景は信条に由来することも決して少なくありません。
■3:大学ノートを常に持参
池上さんは、常に大学ノートとスケジュール手帳を持参しているといいます。左ページに一日の行動予定をすべて書き、右側はいろいろな原稿の締切を一覧で書いているとのこと。
気になったことは、暫くすると忘れてしまいます。それを書き留めておき、何かのタイミングでアウトプットすることで、アイデアは深まっていくということなのだと思います。
こうして項目だけをみてみると、決して池上さんは特別なことをしているのではなく、よく言われていることをとことんやって自分流を生み出しているのだと考えられます。情報が氾濫するなかで、情報を整理しそれらに対して「自分ならこう思う」とつなげることができたとき、自分なりの情報整理術が確立するのだと思います。
(参考)BizLady http://bizlady.jp/summary/archives/89080
新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方 (文春新書) (2014/11/20) 池上 彰、佐藤 優 他 |
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