灼熱の木工製作教室
連日の猛暑でヘロヘロになってしまうほどの状況下で毎年恒例らしい木工製作教室が開催されました。この日を前に子供はもの凄く楽しみにしていたようで、作りたいものを色々と悩んでいるようでした。
当日
指導する方からの事前説明があったのですが、一言。「何をしたらいいですか?はやめてください。自由に作りたいものを作ってもらえればいいです。その他は何もありません」と終了。一堂若干ぽかんとしながらも、納得の表情でそれぞれの作業に取りかかります。
与えられたのは、1メートル前後の様々な太さや厚さの木で、釘やボンドなどは自由に使っていいとのこと。男というものはこういうものを見ると燃える性分なのかもしれません。そこまでテンションが高くなかった子供と自分も、いざ作り始めると途端に張り切り出します。しかも下の子供までカナヅチでガンガン叩きまくってはしゃいでるし・・・
色々と考えてきたのですが、改めて木を前にすると何を作ろうか自分も奥さんも子供も考えがまとまりません。そうこうしている間に時間は過ぎていき、段々ぼやぼやとしていられなくなってきます。
とりあえず台を作ろうということになり、作り始めます。のこぎりで切ったりカナヅチで釘を打ったりする経験はあまりないもので、子供もゆっくりとした手つきで着々と作業を進めます。
しかし、奥さんの「3段にして階段状にして欲しい」という追加要求や、子供が突然「秘密基地が作りたい!」という意味不明な要求に惑わされている間にますます時間はなくなっていき、完成しないかもという熱さからくる汗ではない汗をたらたらと垂らし始める自分。
作業空間が徐々に日陰から日なたゾーンへと変わっていく中で、子供からのこぎりとカナヅチを受け取り、途中から奥さんと自分で必死に製作作業を継続していきます。それまでミリ単位で正確に木を測ったり切ったりしていたのですが、適当につなぎ合わせながら調節を繰り返し、何とか時間までに完成させることができました。
奥さんと子供から若干曲がっているという指摘を受けましたが、自分としてはこの状況下では満足のいく結果だったと思います。子供も気に入ってくれたらしく、この重い作品を家まで自分で持って行くと宣言し運びきることができました。
来年もあるそうなので、次回に向けて木工製作の技術を上げるという反省とともに、時間配分を意識しなくてはいけないという教訓を得ることができました。
この作品がどこにどのように置かれるのか、静かに見守りたいと思います。
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