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平清盛 第37回「殿下乗合事件」

2012/09/23 Category: 2012年_平清盛

今回のMVPはなんといっても摂政である基房でしょう。久しぶりに見た悪者役であり、演じている細川茂樹もものすごく悪い奴オーラを表情等から出しまくって好演しているといえます。あまり厳しく言えるはずがないという重盛に対して、「これを機に平氏をつぶしてしまえ」と公言する基房は、その背後にいる清盛の存在を完全に忘れていたのかもしれません。結果として誰の命令か分かりませんが、ぼこぼこにされてからは、怖じ気づいてしまうことになります。

これが事件と言えるのかどうかはよく分かりませんが、この出来事によってダメージを食らったのは重盛だったのかもしれません。棟梁である自分が正しいと思って下した判断を、身内の誰かが覆しそれが実行に移されることは、自分の支配下に平氏がないことを示しています。

この時の首謀者として物語の中でクローズアップされたのは、時忠、時子、清盛の3人ですが、実際のところ誰が下したものなのかは分からずじまい。重盛も「自分は誤っていたのか、自分は父上にはなれない」と涙します。偉大な父を持つ子供は苦労が絶えないのは今も昔も変わらぬ道理なのかもしれません。

この事件からわかるもう一つは、平氏の人々が少しずつ「おごり」というものに染まっているという点。資盛が言っていた「自分は平氏の棟梁の息子で、清盛の孫だぞ」という台詞。

本当にそう言ったのかどうかはわかりませんが、これが事実だとすると親の威光にすがって、自分は何の努力もしないやつだということになります。その前の段階でも武芸を嫌がっている様子からも見て取れるでしょう。作者としては、こうして平氏がたるんできていて、周囲からの反感を少しずつ貯めているという事実を印象づけたい狙いがあるのだと思います。

そこに登場するのが頼朝です。相変わらず生気がないのですが、伊豆の武将達に自分の父親である義朝の悪口を言われ、かちんときたのか「源氏は滅びない。この命が失われても思いは引き継がれていくのだ」と語り、心なしか元気になったようです。おそらく次回あたりから積極的に行動していくでしょう。

次回は、有名な言葉「平氏にあらずんば人にあらず」を思いっきり題名に乗せてくる象徴的な内容になりそうです。福原での貿易進捗状況も含めて目が離せないですね。

◆清盛紀行◆
京都府京都市
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