もの忘れをしないために
奥さんから頼まれた買い物を忘れてしまったり、ついちょっと前まで読んでいた本の内容を覚えていなかったりする度に、まだまだ自分の中では若いつもりでも「もの忘れが激しくなった」と感じてしまいます。このうっかり忘れですが、実ははじめから覚えていないからと脳神経医の築山節先生はいいます。
人が物事を覚えるというのは、聞いたり見たりするだけではダメで、一度脳の中を通してアウトプットの処理をすることで記憶に残るといいます。特に興味がない分野ならば、繰り返しアウトプットしなければなりません。
自分たちが「もの忘れ」と思っているほとんどのシーンにおいて、このアウトプットして記憶として定着させる処理をしていないことから、最初から覚えていないも同然とのこと。ということは、忘れたくないのであればこのアウトプット処理をすることが求められるということになります。
具体的には、聞いたことを声に出したりメモをすることによって、もの忘れ対策になります。人からもらった名刺を声に出して読んでみるのもいいでしょう。
さらに人間の記憶容量には限界があるので、大雑把なテーマだけを覚えておき、詳細はノートにメモをして、必要なときにノートを見るようにすることによって記憶すべき情報の整理を行うこともできます。
このようにメモと声だしによってほとんどのケースにおいてもの忘れを和らげることができると築山先生は話しています。一見当たり前のことでも、日常的に意識している人は少ないでしょう。これは忘れてはいけない、というときに、意識してみるといいでしょう。
【参考】web R25 http://r25.yahoo.co.jp/
脳が冴える勉強法―覚醒を高め、思考を整える (NHK出版新書 369) (2012/01/06) 築山 節 |
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