お片付けの習慣をつけるための秘策
夜7時過ぎ。
4歳の子供が寝ようとする寝ようとする際に、「ぼく、お片付けをするね」といって部屋に散らかったおもちゃをすべてきれいに片付けてからベッドルームに向かいます。自発的に片付けをする子供を見ているとなんだか微笑ましくなります。
このように、自発的におもちゃを片付けるようにさせるために、自分たちが何を子供に言い続けたか、それは至って簡単なこと。誰でも効果があるものではないのですが、小さい頃から言い始めるほど効果が高いと言えると思います。
その方法とは、「片付けないと、おもちゃ大魔神が来ておもちゃを持って行ってしまう」というもの。この神がかった内容から小さい頃にしつけない限り、反発してしまうのです。子供には2歳頃から言い続け、片付けをせずに寝ようとした際には、「あー、おもちゃ捨てられちゃうけど、いいんだね」といいます。
これは、心理学的にはオペラント条件付けのなかで負の強化と呼ばれるもので、
「ある行動Aをしないと、嫌なことが起こる」
↓
「嫌なことを起こしたくないから、ある行動Aをする」
というもの。この逆として正の強化というものもあり、片付けをするとお金やお菓子をあげるというもの。さすがに何かをあげたりはしませんが、きちんと片付けた後にはほめてあげる事によって、正の強化をもたらしていると考えられます。
このように、背景に負の強化をちらつかせ、実際には正の強化を行うことによって、より効果的によりよい行動を促すことができるのではないでしょうか。
子どもが育つ出しっぱなし片付け術 (2005/07/23) あらかわ 菜美 |
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