ノロウィルス対策の基本は手洗い
インフルエンザと並んで冬に大流行するノロウィルスは、人から人にうつり感染力が高いので家族で一人でも観戦してしまったら、注意が必要だといわれています。子供が嘔吐したものを大人が素手で片付けてしまい、少しでも口の中にはいってしまうと感染してしまう危険性が高まるのです。
一度感染してしまうと、数日後に激しい嘔吐と下痢の症状があらわれ、発熱を伴います。安静にすることによって数日たってようやく沈静化し、これによって命を落とすことはありませんが、歯痛ものがのどに詰まって窒息したり脱水症状になったりして副次的に重傷になる例もあるそうです。
ノロウィルスは、人間の体内で増え便や嘔いたものに約1週間は含まれ続けるといいます。なので、感染者が触ったドアノブやトイレの水を流す取っ手などには多くのウィルスが付着していることが考えられます。健康な大人でもウィルスが10個から100個入るだけで感染するというのですから、感染ルートはたくさんあるとみた方がいいでしょう。
つまり、感染しないためには「体内にウィルスを入れないこと」なのです。当たり前のことなのですが、しっかりと実行するために最低限行いたいのが「手洗い」です。手のひらなどをしっかりと石鹸をつけて1分ほど洗ってきれいなタオルで拭くことによって、ウィルスを大幅に減らすことができるのです。
この際消毒用アルコールはほとんど効き目がないので気をつけます。ノロウィルスは、85度の1分以上加熱するか塩素系漂白剤で消毒しない限り死滅することがない頑固者なのです。
家族がもしも発症してしまったら、以下の対策を施します。
・便や嘔吐したものを処理する際には、必ずゴム手袋とマスクを着用する
・ペーパータオルで拭き取りビニール袋に入れて捨てる
・汚れた床やドアノブは、塩素系漂白剤に浸したペーパータオルでよく拭く
処理をなかなかしないでいると、乾燥してしまい空気中に拡散してしまうので、上記の処理はなるべく早く行うことによって拡散防止につながります。
ノロウィルスには、インフルエンザのようなワクチンはないとのことなので、とにかく手洗いを徹底すること、これが簡単にして最強な防止方法なのです。なってからでは遅いので、念入りに手を洗いたいものですね。
【参考】日本経済新聞 2011/11/4
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