体力を示す5つの力
人間ドックや健康診断を受けるたびに、これから運動をして来年までには体力が上がるようにしようと考えるものです。早速次の日から実践しようとするのですが、それも長続きせずに三日坊主となってしまいまた来年も同じ結果か、加齢の分もっと悪い結果になって落ち込むことになるのです。
しかし、考えてみると「体力」とはどのような力のことを示すのでしょうか。なんとなく体がよく動くかどうかといった漠然としたイメージしかないのですが、平石貴久医師によると体力とは、「柔軟性」「敏捷性(びんしょうせい)」「筋力」「巧緻性(こうちせい)」「平衡性」の5つの力を総合的に発揮した結果だといいます。
そこで、これらの力とはどのようなものか、それをチェックする方法についてご紹介したいと思います。
◆柔軟性
・ 意味: 体の柔らかさのこと
・ チェック方法: 片方の腕を肩越しに背中へ、そしてもう片方の腕を腰から伸ばして握手できたらOK
◆敏捷性
・ 意味: とっさの判断によって、行動できる力のこと
・ チェック方法: お風呂で立ったまま濡れたタオルを片手で持って高く持ち上げ、それを落とし3回拍手してキャッチできたらOK
◆筋力
・ 意味: 朝起きてから夜寝るまで、すべての行動をスムーズに行える力のこと
・ チェック方法: 動かない椅子の上で両手を座るところにおいて、そのまま腕で体を10秒間浮かせたらOK
◆巧緻性
・ 意味: 体をたくみに動かす能力のこと
・ チェック方法: 座った状態で右手は拳で机をたたき左手は前後に机をさすり、その後急に左右逆の動作に切り替えられたらOK
◆平衡性
・ 意味: 体のバランスをとる力のこと
・ チェック方法: 立ったまま目を閉じ片足で立って、立っている足を動かさずに首を左右に回せたらOK
これらの力が総合的にある人のことを「体力がある人」であると呼ぶのだそうです。自分は柔軟性、巧緻性がないので体力がないということになりそうです。ただしそう悲観的にならなくてもよさそうで、運動の開始前と終了後に継続的にチェックするようになると、スムーズにできるようになりやがて体力もアップするのだと平石先生はアドバイスしています。
筋肉をつけるだけではなく、このようなバランスがいい体を作り上げていくことこそが、本当の体力がある人だといえるのです。あきらめずに頑張ってみようと思います。
【参考】日経Plus1 2011/06/04
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